私にとって、物理的・能力的には可能なのだけど精神的にどうしても出来ないことの一つが「卵の黄身を捨てる」ことです。
たとえ0.1%でも体脂肪率を落としてリッチ・フランクリンのような肉体に近づきたいものだ、と思っている身としては思い切って「ゆで卵の白身オンリー作戦」を敢行したいところなのですがどうしても実行できません。
Kamiproの変態座談会で現役時代、一日に2キロの鶏の胸肉を食べることをノルマとしていた高阪剛が「今では卵の白身だけ食べることは常識だけど当時はそんなことは考えもしなかった」と語っている通り、現代では卵の白身のみを食べることは高タンパク低脂肪の基本なのですが、私には出来ない。美味いし、もったいない。
マンガ家の東海林さだおがエッセイで「最後の晩餐のごはんのおかず一品は生卵の黄身を選ぶ」と書いているほどに卵の黄身は美味い。
白身と黄身を分けて白身だけを食べることは出来るのです。しかし黄身を何かに使わずに捨てることは出来ない。
鉄分の関係で女性の場合は話しが違ってくるのですが、世のヤローどもにとっては卵というのはぶっちゃけ、白身がタンパク質で黄身が脂質だと言っちゃってもいい訳です。
実際は黄身にも白身以上の量のタンパク質が含まれているのですが、白身は何といっても脂質ゼロですから。
もちろん卵というのは全卵で食べてこそ栄養のバランスが取れる完全食品なのですが体重や体脂肪率を落とそうとする人間にとっては白身だけが救世主たり得ます。
さて、世の中には白身を平気で捨てる人達というのも存在します。
去年の秋に中学時代からの友人と宇都宮の吉野屋でバッタリ会いました。
彼が頼んだのは「牛丼に大量の刻んだ青ネギがのっかってて生卵をかけて食うヤツ」でした。
そして青ネギが大量に乗った牛丼と、割る前の生卵と、生絞りグレープフルーツサワーに使うようなステンレスの器具が運ばれてきました。
この器具は卵の黄身と白身を分けるのに使う道具で、黄身のみを牛丼に乗せるのだそうです。
「じゃ何? 白身、捨てんの?」
「・・・まあ、そういうことになるね」
「ちょうだい」
ごくごく当たり前の展開でした(笑)。
それにしても、このメニューによって日本全国の吉野屋でいったいどれだけの量の卵の白身が捨てられているのだろう! 嗚呼、もったいない。
数年前、カリフォルニアのチーム・クエストで練習していた頃の長南亮のコラムに「アメリカ(カリフォルニア)のWhole Foodsという自然食品スーパーのサラダバーにはゆで卵の白身だけというのがあって凄く助かる」と書いていましたが、これは本当に便利だと思います。
私はフィラデルフィアのWhole Foodsのサラダバーでそんな便利なものを見た憶えはありませんがそんなものがもしも近所のスーパーにあったら超・頻繁に活用することでしょう。
私は黄身を捨てることは断じて出来ないけど黄身を食べないことは我慢できます。
最後に私の友人でスキヤキを生卵の黄身だけで食べるヤツがいます。
一度、一緒にスキヤキを食べたことがあるのですが、私は当然ながらヤツの白身をもらい受けました。二個分。
私の理想は毎日、10個のゆで卵の白身だけ食べて、三日に一度、ヤツに30個分の黄身を引き取ってもらうことです(笑)。

コメント