長くなる話しを割愛すると、私は昨日、宇都宮に残った最後の「昭和の映画館」で映画を観ました。
宇都宮市には、公民館などでの映画上映を除けば、現在、3つしか映画館が存在しません。
そのうち2つは郊外型のショッピング・モール併設タイプ。
このタイプのいいところは駐車料金が無料であること。
そして3つ目は宇都宮市内に最後に残った昭和チックな「ヒカリ座」です。
その昔、映画館というものは街の中心部に点在、ないしは密集していたものなので、最後に残ったヒカリ座に車で行こうとすると駐車料金がかかります。
よって、あまり行かない。(チケットを買う時に「お車でお越しですか」と訊かれたので割引スタンプはあるのでしょう)。
ここは完全に時代に取り残された箱ではあるのですが、劇場としての特徴は、郊外型のイマドキ映画館ではかからないような、商業ベースでない映画をかけるところ、あるいはロードショー公開後の映画の二番館であるところです。
私は昨日、ここに映画を観るために出かけた訳ではなく、近くまで来た時に、「今、ヒカリ座で何やってんだろう?」と興味が湧いたので寄ってみたのです。
そしたら、あなた!
何と何と!
アントニオ猪木初主演映画、「ACACIA」が、かかってんだよ(笑)!
私は嬉しい驚きのあまり軽く大声で叫んだね(笑)。
「ACACIA」を監督した辻仁成というヒトは商業ベースのブロックバスターはこれまで一本も撮っておらず、この作品も恐らくは新宿と銀座あたりでの二週間ぐらいの公開のみで、後はDVD待ちのパターンだろうと私は思ってました。
よって、このビッグ・サプライズは実に嬉しかった。
しかも、アントニオ猪木デビュー50周年記念出版物の中の一冊に収録されている「甲本ヒロトが語るアントニオ猪木」を熟読した直後のタイミングです。(荷物になるから立ち読み)。
ブルーハーツで世に出る前のヒロトがつるんで遊んでいたエコーズのリーダーの辻が撮った猪木・初主演映画。
そして上映スケジュールを見てみると15分後に開始。
Oh, my God.
「俺は天上の神に愛されてるぜ」と、つくづく思ったね(笑)。
中に入ってみると、実際には何本か観たことのある映画館なのですが、もしかしたら自分はこの箱で映画を観たことは一度もないかもしれない、と思うほどに記憶に馴染みがありません。
ヒカリ座は五階建てのビルに三つの箱が入っているのですが、「ACACIA」がかかっていたのは横12席×6列の、試写室に毛が生えたような小さな箱。(試写室に入ったことないけど)。
そして、私は今までに自分以外に一人か二人しかいない箱で映画を鑑賞したことは何度かありますが、自分ひとりの貸し切り状態というものを初体験しました(笑)。
他に誰もいないので数年ぶりに、前の席の背に大開脚で両足を乗せ、両手を後頭部で組む「成金社長スタイル」や、前の席の背に両腕と顎を乗せる「ワクワク小学生スタイル」や、両足を斜めに真っすぐ伸ばして組んで頬杖をつく「タカビーな審査員スタイル」などで映画鑑賞をしてしまいました。
さらに「こりゃ、いい!」と強く思ったのは、暗くなってから予告編2本やって、すぐに本編が始まったところ。
「No More 映画泥棒」や「鑑賞の際の注意」や「地元企業/銀行の宣伝」などの無駄が一切ないのです。
二本目の予告編が終わった直後に草むらに佇む猪木の後ろ姿がいきなり出て来た時は「オッホ〜!」と盛り上がりました。
この項、後編に続く。

こ、これは
たしんさんが、導かれて行ったとしか
考えられない偶然ですね~~
でも、そういうのがあるから
昔ながらの映画館は意外といいかも
貸切なんだ~~すげ~~
自分の地元の尾鷲は映画館がなくなって
もう随分たちますね~~
自分が名古屋に出てくる前は
「ロマン座」という映画館があり
「ランボー怒りの脱出」を
半年遅れで観た覚えがあります~~
投稿情報: ケーシー | 2010/09/10 04:47
「ランボー怒りの脱出」って石切り場のシーンで始まるRAMBOの二本目ですよね。
私はあれをチュニジアのチュニスの映画館で数年遅れで観ました。
タイトルは"RAMBO Ⅱ La Mission"でした(笑)。
「ロマン座」って何か、にっかつ専門館みたいな響きですね(笑)。
宇都宮はヒカリ座以外、スカラ座、メトロ座、ミヤマス座、テアトル、ロキシー、日活、etc... みんな無くなってしまいました。
明日、アップする後編にも偶然とは思えない導き(笑)のようなもんが登場するので御期待あれ。
投稿情報: たしん | 2010/09/10 05:02
私も、何年か前、宇都宮に寄ったときに、時間が余ったので、オリオン通りをブラブラし、ヒカリ座に入りましたよ。
私が見たのは、イーストウッドの「父親たちの星条旗」。
お昼だったので、観客は私を入れて2人。ほぼ、貸しきり状態でしたね。
今から30年近く前、宇都宮にいた時代、よく映画を観に言ったのですが、どの箱だったかは覚えていません。
投稿情報: オーハ | 2010/09/12 01:15
"Flags of Our Fathers"、結構、最近ですね。
ユース・ミニストリーの結成25周年でしたっけ?
この前も他二つの郊外型の箱ではかからなかった"Brothers"(邦題:「マイ・ブラザー」がかかっていました。
よくよく考えるとショッピング・モール併設のイマドキ映画館では、いわゆるラブコメは片っ端からかかるくせに、海外の真面目な戦争映画は全然、上映されていない気がします。
宇都宮の昔の映画館は、二荒山神社の向かって右、坂を上った餃子のみんみん一号店のすぐそばに「ミヤマス座」。ここは松竹系と二番館で、その隣りが成人映画の「ロキシー」。
二荒山神社から見て前の緩い坂を降りる途中の左側が「スカラ座」。ここは東映系。
向かい側の路地沿いに「にっかつ」の箱が二つ。そして建物としてはここと中で繋がっている、オリオン通りの東の端の北側に入り口がある「テアトル」。
あと、二荒山神社前のスクランブル交差点から数十メートル西に歩いた大通り沿い南側の「第一東宝」と「ニュー東宝」。
この二つの箱の大通り沿いトイメン少し西の「メトロ座」。
あとは最後の灯火、「ヒカリ座」。
テアトルはヒカリ座同様、三つの箱が入っていた気がします。
私の記憶では第一東宝かニュー東宝が一番デカくて傾斜が強く、次がスカラ座かヒカリ座の地下の箱だったと思います。
今、バーっと思い出してみると私が一番、行ったのはテアトルだと思います。
オーハさんがヒカリ座に行った時はヒカリ座から東武宇都宮駅の間の変わり様と、ヒカリ座の目の前のイベント広場の存在に驚いたことでしょう。
投稿情報: たしん | 2010/09/12 01:55