伊武雅刀という人は低く渋く、よく通る声の、凛とした、あるいは酸いも甘いも知り尽くしたイメージの燻し銀俳優として広く活躍し、警察組織の上の方や戦国武将、軍人の役を数多く、こなしています。
しかし、私にとっては小林克也大先生と共に「スネークマンショー」が伊武雅刀という人の原点であり、多くの人達にとっては「宇宙戦艦ヤマト」のデスラー総統の声の人、というと、あの「ヤマトの諸君・・・」という名台詞が鮮明に蘇ってくることと思います。
伊武雅刀の渋い声は若い時からのもので、デスラー総統の声を担当したのは何と弱冠25歳の時だそうです。
そして、スネークマンショーの「ポール・マッカートニー取り調べ本部の菊地」に代表される、北関東以北のイントネーションで台詞を喋ることが結構、多いのですが実は東京生まれの東京育ちです。
実際のところ、伊武雅刀という人のショービジネスの世界での最初の肩書きは一体、何だったのだろう? 声優? DJ? ミュージシャン?
と思ってWikiってみると、テレビドラマの俳優でした。
東京都内の高校を退学後の名古屋での高校生時代か卒業直後のあたりにNHK名古屋放送局制作のテレビドラマ「高校生時代」(後の「中学生日記」)のオーディションに合格して18歳で俳優デビュー。
なお、伊武雅刀よりも6歳も年上の森本レオも同じく、この番組でデビューしたそうです。
しかし、この「高校生時代」という番組はWikiの「主な芸歴」には掲載されておらず、一覧の中で一番、古い仕事はテレビのナレーションです。
以降、テレビも映画も、ナレーター、声優として参加した作品が実に多く、「日本有数のいい声の持ち主」であることが表れています。
俳優・伊武雅刀はテレビドラマにも相当数、出演していますが、映画出演本数も今年度秋公開の2本を抜いて、ナレーションのみを入れて計53本になります。
そのうち私が観たことがあるのは22本。
私にとって一番、印象に残っている俳優・伊武雅刀はどの作品のキャラクターだろう、と考えてみると、恐らく1987年公開のスティーブン・スピルバーグ監督作品"Empire of the Sun"の日本軍・軍曹だと思います。
他は1986年の「めぞん一刻」の四谷さん、2006年の「ゆれる」のオダギリジョー、香川照之の兄弟の父親、2007年の「バブルへGO!!」の日本経済破滅の黒幕、2008年の「アフタースクール」の刑事、などが印象に残っています。
そして、伊武雅刀の銀幕デビューはというと、1982年公開の草刈正雄主演作品「汚れた英雄」です。
私と友人達が当時、わざと「汚れたヒデオ」と読んでいた角川映画の話題作。
Wikiによれば「汚れた英雄」は角川春樹の初監督作品だったそうで、実際のところ、1980年代を象徴する人物の一人である角川春樹に似つかわしい80'sテイストに溢れた映画です。
主演の草刈正雄の役どころは国際的に大活躍している中型バイクのレーサーで、タイトルから「八百長レース」や「闇組織との繋がり」などを連想した私にとっては結果的に「この主人公のどの辺が"汚れて"いたのだろう?」と釈然としない想いが残った作品です。
Wikiによれば日本のハードボイルドの巨匠、大藪春彦が1969年に発表した原作とは全く異なる脚本なのだそうで、原作の中の主人公は、そこはかとなく「汚れて」いたのでしょう。
さて、この作品の中で銀幕デビューの伊武雅刀はどのような役を演じたのかというと、
「サーキット場での実況アナウンスDJ」です。
実況席というよりもDJブースという呼ぶ方が相応しいサーキット場を見下ろす狭い個室で、会場内にスピーカー放送される実況を担当するファンキーなDJ、というキャラクターが伊武雅刀の銀幕デビュー。
「いい声の人」らしい配役での映画初出演です。
現代で言えば、2008年公開の瑛太・主演作品、「銀色のシーズン」のクライマックスのスキー、モーグル競技のシーンで場内スピーカー放送の実況DJをマイケル富岡がやったのと全く同じノリと考えていいと思います。
あのDJブースの中の伊武雅刀は33歳で毛髪もフサフサであり、"Top Gun"のトム・クルーズのようなサングラスに、髪はオールバックで衣装はアロハシャツ。
日本語で喋っているのですが要所要所で、
Listen!
Everybody!
Ready!?
Go!
などのフレーズが入る、スネークマンショーのファンにはたまらないキャラクターでした。
当時の伊武雅刀は自分の台詞に関しては結構、脚本を勝手にイジッたのではないかと私は思います(笑)。
ちなみに正直に白状すると、雅刀の読み方が「まさと」から「まさとう」に正式に変更になっていたのを私は今日、初めて知りました。

伊武さ~ん!いい声ですよね(^-^)
そんなに色々出てたんですね・・・みんな聴いてみたい、見てみたいです。
特にサーキット場でのDJ!
スネークマンショー、なつかしい!
CD持ってたけど実家に置きっぱなしで捨てられたもよう(T_T)
また聴きたいな~♪
投稿情報: 夢子 | 2010/09/02 05:22
私と同い年でスネークマンショーがCDということは復活版の「レナードの朝」とかが入ってるヤツですか?
伊武雅刀のone of the best,「常磐の松に鶴の舞い降りだあ!」は復活版でしたっけ?
夢子さんも同感だと思いますが、私は伊武雅刀・小林克也、両名のトークショーなんかを実に全く見てみたいです。
多分、私はone sentence毎に口に出してリピートするでしょうね(笑)。
投稿情報: たしん | 2010/09/02 06:07
実は、当時はあまり興味がなかったのかリアルタイムでは聴いてなかったんです。
20代初めの頃、アメリカ在住の友人(日本人)宅で、あまりにもひどいので3日?で発売禁止になったというスネークマンショーを聴かせてもらい、めちゃめちゃウケまして…。
それで日本に帰ってきてから買ったのがそのCDだったのだと思います。
ゲラゲラ笑って聴いていたわりには内容をよく覚えてなくて(^-^;←老化?
また聴きなおしてみたいですね~♪
伊武雅刀・小林克也のトークショー、もちろん見てみたいですが、彼らの言葉one sentence毎にリピートするたしんさまも見てみたいです(笑)
投稿情報: 夢子 | 2010/09/02 17:20
私は中学・高校時代にウォークマンで休み時間に聴くことが多かったです。
私が特に大好きなのは、「愛の野球場」、「ジャッキー大山」、「盗聴エディ」、「ポール・マッカートニー取り調べ本部の菊地」、「ストップ・ザ・ニューウェーブ」、「これ、なんですか?」、「常磐の松に鶴の舞い降り」です。
今、試しにYoutubeに行ってみたらバリバリに揃っててビックリしました。
まったく色褪せない!
マジで最高です。ゲラゲラ笑いました。
投稿情報: たしん | 2010/09/02 17:45
Youtube聴いちゃいました~~!オナカイタイ・・・。
何度聴いても笑えますね(^-^;
「ストップ・ザ・ニューウェーブ」は、めちゃめちゃカッコいいですね!
あらためて聴き入りました(^-^)
だからよけいに、ヴォーカルが笑えて・・・(^▽^)
「ポール・マッカートニー~」と「常磐の~」は見つけられませんでした・・・
なつかしい話題をありがとうございました。
まだしばらく笑っていられそうです(^-^*)
投稿情報: 夢子 | 2010/09/03 17:05
貴重な情報、ありがとうございます。
私は、中学時代、リアルタイムで聞いていました。
早速、youtubeで聞いてみます。
楽しみだ!
投稿情報: オーハ | 2010/09/03 17:20
夢子さん:
「ポール・マッカートニー〜」は、「はい。」というタイトルです。
「ジャッキー大山ショー」の後半には私が聴いたことがなかった続編が入っており、「ここまで下品なこと、やってたか!」とビビってタジロギました!
それと20代中盤の時、私が「ストップ・ザ・ニューウェーブ」の伊武雅刀を真似て「君のボディーはノーボディ、ノーボディ、」と歌ってたら、日本人の友人が「ちゃうやろ、俺のボディーやろ。俺のボディーはノーボディ、ノーボディ、や」と抜かすので「じゃあ、50ドル賭けようぜ」ということで勝ちました(笑)。
オーハさん:
ラジオで聴いてたリアルタイム世代としてはウルトラ懐かしいことでしょう!
大いに笑って腹筋、鍛えてください!
投稿情報: たしん | 2010/09/03 17:21
「はい。」聴いてきました~!おかしい・・・(^m^)
ジャッキー大山は、たしかに・・・
後半、ペースがあがってくると何を言ってるかわからなくて・・・よかったかも、くらいの内容では?(汗)
かたっぱしから聴いて笑ってます~聴いたことあるけど笑える・・・
“ヒヤ ウィ ゴー、エブリボディ、カモン ロックンロール♪”“ヤマトの諸君~・・・はっはっはっはっ”“おじょ~ず~”
おかしい~~~!いい声~(笑)
次回「君のボディーはノーボディ、ノーボディ」、聞かせてください(笑)
投稿情報: 夢子 | 2010/09/04 03:21
あ〜、生で「君のボディーはノーボディ、ノーボディ、」ですか(笑)?
はっきり言って俺が裏声全開で真似してるのを想像するだけで相当、笑えるでしょ(笑)。
相当、やかましいのが許される店じゃないと、ちょっと(笑)。
あのフレーズも好きですが、
「君のヘアースタイル、タダモンじゃないね」
「さすが特注のラディック、それ500万したんだって?」
「You, いい靴、履いてるね。それ、注文?」
「参ったな、やっぱ芸大は本物」
「カツ丼、食わしてやったよな!」
とか、いちいちツボにハマります(笑)。
ワタクシ、今までの人生で恩ぎせがましい無理強いを相当してきましたが、全ての原点は「カツ丼、食わしてやったよな!」ですよ(笑)。
投稿情報: たしん | 2010/09/04 04:13