4年近くに渡ってUFCミドル級王座に君臨しているパウンド・フォー・パウンド最強の男、アンデウソン・シウバの次戦が決定しています。
アンデウソンは、初期のUFCでホイス・グレイシーが樹立したUFC8連勝の記録を大きく塗り替え、現在、UFC全勝の11連勝中ですが、前回のアブダビでの防衛戦、デミアン・マイア戦は「何かが狂った」としか言いようのない最悪の試合内容の判定勝ちをスコアしてしまい、格闘技ファンの99%の落胆と怒りを買いました。
どのぐらいショッパイ試合だったかというと、第4ラウンドの最中だったと思いますが、放送席が、
UFC president, Dana White walked to Anderson's manager looking very upset!
とレポートしたほど。
要は、中盤以降のアンデウソンには対戦相手のデミアンを挑発/罵倒しながらも仕留めるどころか攻め込む姿勢すら見えなかったのですが、私の予想では全ては「砂漠の湿気」に狂わされたのではないかと思います。
同じチャンピオンシップ・ラウンドの5R判定勝負まで行ったセミのBJペン対フランク・エドガー戦のような最後まで緊張感のある試合ならば良かったのですが、アンデウソンは観てる者全員が"What the heck are you trying to do!?"と首を傾げイライラする状況を作ってしまったので、Dana Whiteが試合後、「アンデウソンは次の試合でアンダーカードで闘う初めてのUFCチャンピオンになるかもしれない」と怒りをもって語ったほどです。
私はライブPPVで観ていたので、この試合は大体、午前3時とか4時ぐらいだったと思います。まあ、勘弁してほしかった(笑)。
そして、そのアンデウソンの次戦はライトヘビー級新王者、マウリシオ・ショーグンへの階級越えの挑戦まで噂されましたが、8月7日、カリフォルニア州オークランドにおけるUFC 117でのミドル級王座の防衛戦で正式発表されました。
相手の挑戦者は「これに勝てばタイトル再挑戦」と言われたネイサン・マーコートを逆に圧倒的レスリング力の差で葬り去ったチェール・ソネンChael Sonnen。
ソネンは日本人としてUFCでダントツ・ナンバーワンの8勝2敗の実績を残している岡見勇信に去年の10月、ストップをかけましたが、タイトル挑戦を決定づけたマーコート戦を観て、「岡見はこんな化物と渡り合って負けたのか」とソネン、そして岡見に対する評価を新たにした日本人ファンは私を含めて相当いたことと思います。
ソネンはWECが軽量級に特化されるまでWECにいた選手ですが、これまでのMMAキャリア36戦25勝10敗1分けのうち、UFC/WECでの11戦7勝4敗は白星は全て判定勝ち、黒星は全て一本負けです。
言うなれば、あまりエキサイティングなファイターとは言えないのでタイトル挑戦者としては本来ならばパッとしないタイプなのですが、マーコート戦での圧勝とスキのなさ、そしてアンデウソンのマイア戦でのショッパイ試合ぶりを考慮すれば、ソネンは大声援、アンデウソンは大ブーイングで迎えられることはまず間違いありません。
アンデウソンにとっては、ソネンに一度のテイクダウンも許さず豪快にKOで防衛を決めればアブダビでの汚名はチャラとなりパウンド・フォー・パウンド最強の神話も復活します。
私としてはアンデウソンがPatrick CoteとThales Leites戦で凡戦2連チャンをやって評価を下げた後(別にアンデウソンのせいではないと私は思いますが)、フォレスト・グリフィンを完膚なきまでにKOしたように、圧倒的差をつけてのアンデウソン復活を望みます。
それにしても、このオークランド大会、一番、高いチケットが400ドルと、UFCの本戦ナンバーシリーズとしては格安値で設定されています。
アンデウソンのせい?

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