私が敬愛してやまぬ阪本順治監督の最新作、「座頭市 THE LAST」を観てきました。
主演の5人目の市を演じるは周知の通り、香取慎吾です。
さすが天下の阪本順治。"One instant classic masterpiece!"と褒め讃えたい。
役者陣も、みんながみんな、素晴らしい。
仲代達矢と反町隆史のように誰かが抑えてやんないと突っ走ってやり過ぎちゃう俳優も阪本順治の演出により「抑えて強い存在感」で光っています。
どこがどう私好みだったかというと、まず野外ロケの開放感。
私は映画のシーンの殆どを撮影所で撮る作品というのは開放感がなくて好きではありません。
そして、阪本順治という人は昔から「撮影所の外に出て撮る」タイプの監督です。
殆どロケで撮った作品というのは下手すれば平坦な印象になり撮影所内での撮影よりも奥行きが無くなってしまうこともあります。
例えば、砂漠を砂紋/風紋なしの影のないイメージで映像化した状態です。
しかし、It's Junji Sakamoto that I'm talking about.
広がりがあって奥行きがあって彩りがあって、雪の白すら、そんじょそこらの白ではない美しい絵を見せてくれます。
音も音楽も素晴らしい、の一語です。
そして私は昨今、大流行り中のCG時代劇を生理的に受け付けません。
さらに、メイクの一筆一塗りまでドギツク見えるテレビドラマ時代劇の安っぽさ、下品さも全く受け付けません。
よって今夜の私は心中、「そうそう!これぞ本物の、CGに頼らず丁寧に作り上げた銀幕の時代劇!」と喝采を送りました。
ただ、仲代達矢はいつものことながらの塗りまくりメイクです。
私は昔から、どうして、この人は毎度毎度、こんな歌舞伎役者のようなメイクを施されて容認しているのだろう?と不思議に思っていたのですが、考えてみれば仲代達矢という人は舞台の人でもあるので、自分から物凄く濃いメイクを望んでいるのですね、きっと(笑)。
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