来年春、「あしたのジョー」が実写版映画となって公開されます。
ということと、丹下段平を香川照之が演じるということを何かで読んではいたのですが、すっかり忘れていました。
我が愛読誌、kamiproの最新号を読むまでは。
今号のkamiproのテーマ/大特集は「あしたと闘うマンガ!!」で、表紙がいきなり矢吹丈です。
「マンガから格闘ロマンを学べ!」という号令の下に、「リングにかけろ」の車田正美や「キン肉マン」のゆでたまごなどの錚々たる漫画家達のインタビューが掲載されており、kamipro名物、変態座談会の御題目は、
「俺たちのあしたのジョー 変態座談会」
で、空前絶後のおもしろさです(笑)。
「あしたのジョー」は実は一度、1970年に実写版映画で公開されているのですが、キャストを見ると知らない人ばかりです。
来年度公開版の丹下段平=香川照之に関しては多くの人々が「え?ハゲじゃないの?」と首を傾げることと思います。
しかし、名優・香川照之の丹下段平はまず声がピッタリです。
1960’s、並びに昭和40’s生まれの日本人男子なら必ず一度は真似をしたことのある、「あしたのために、その1」や「立て!立つんだ、ジョー〜!」の名台詞は香川照之の声によって力強く蘇ることでしょう。
アイパッチも似合うと思います。表情も相当、渋く出来上がりそうです。
丹下段平を演じる役者がカツラなんぞを被るのは言語道断ですから思い切って「髪の毛のある丹下段平」で行ってしまった方がいいかもしれません。
丹下段平のハゲというのは完璧に前頭部と頭頂部が禿げ上がっている俳優が横と後ろを剃らない限り再現できません。
例え、香川照之が剃り上げたとしても、それは結局、ハゲてない人間の「取って付けたハゲ」ですからリアリティーのない無駄な苦労です。
肝心のジョーですが映画版の「クロサギ」以来、二本目の映画出演/主演となる山下智久。
私はまずは「ああ!? ジャニーズだあ!?」と世間一般の中年並みのリアクションをしましたが、冷静になってよくよく考えると、「結構、イケルのではないか」と思い始めました。すくなくとも他に適任者が思い浮かびません。
力石を演じるのは伊勢谷友介。
力石役が34歳はねえんじゃねえの、と思うのは私だけではないでしょう。
伊勢谷友介の身長は180センチですから、「そりゃあ、バンタム(約53.5キロ)まで落とす減量は死ぬほどキツいだろうぜ」と思うのも私だけではありますまい。
マンモス西を演じるのは「勝矢」という人です。私は全然、知らないので調べてみたら、雰囲気はいいのだけど、これまた35歳。
ジョーの役の山下智久でさえ25歳ですから、少年院出身というより立派に成人のムショ帰りじゃないの(笑)。
そして、「生意気で鼻っ柱の強いお金持ちの令嬢」白木葉子役は香里奈。
これは超ピッタリでしょう(笑)。
私の同世代の女友達で「初恋の相手は、あしたのジョー」ってのがいます。
そういうのもいますが、「あしたのジョー」というのは基本的に汗臭く(部室臭く)暗くて硬派な物語なので、劇場公開の箱の中を山下智久と伊勢谷友介の両名目当ての女性達によって、香水が香るようなナンパな空間にはしてほしくねえもんだ、と心から思います。
上映開始寸前までペチャクチャ喋ってやがったら、どうしよう(笑)。
どっちかっつったら、内ポケットに酒瓶を忍ばせてるようなアウトローな連中と観たいものです(笑)。
そして、そういう連中との鑑賞が相応しい無頼な映画に仕上げてほしい。
追記:丹下段平の役といったら竹中直人という最適の人材がいるじゃないの。

がはは〜。ハゲてない人間の「取って付けたハゲ」てのに反応。1950’s、並びに昭和30’s生まれの日本人男子も丹下段平の名台詞「立て!立つんだ、ジョー〜!」を真似してましたよ。
投稿情報: M | 2010/07/01 09:56
M師匠からコメントが届きました、のお知らせを見た時、師匠と寅さんから聞いていた少年時代の環境は「あしたのジョー」のドヤ街のようなものだったのだろうか、と即座に反応しました。
伊勢谷友介はトシは食ってるけど、力石を間接的に死に追いやる過酷な減量と、魂まで減量してしまったかのような妖気はリアルに見せてくれると期待しています。
投稿情報: たしん | 2010/07/01 17:15