「実の親子で親子役」も今回で第6回ですが、今回は「実の親子三代で祖父、父、息子」です。
2003年公開のコメディー、"It Runs In The Family"で、Kirk Douglas, Michael Douglas, Cameron Douglasの親子三代がニューヨーク在住の裕福な弁護士一家を演じており、カーク・ダグラスの妻を演じるのもカーク・ダグラスの元妻/マイケル・ダグラスの母であるDiana Douglasです。
公開当時の親子三代の年齢は、カーク・ダグラス=86歳、マイケル・ダグラス=58歳、キャメロン・ダグラス=24歳。
キャスティングは、ダグラス家4人にマイケルの妻とカメロンの弟に至るノン・ダグラス俳優を含めて、プロデューサーのマイケル・ダグラスによるものです。
作中、マイケル・ダグラスは父が起こした弁護士事務所で安定したキャリアを築いており、父であるカーク・ダグラスは脳梗塞の後遺症に難儀しながらも豪気な爺さんとして息子や孫にアドバイスを送っています。
大学生のキャメロン・ダグラスは大学生活を楽しんでいない訳ではないのですが基本的にやる気がなく、人生の意味と目的を見いだせないまま毎日を何となく生きて、学生寮の自室でのマ☆ファナ栽培で小遣い稼ぎをしています。
三世代の中で一番、精神的に癒されていないのが主役のマイケル・ダグラスで、偉大な父と強い妻の影で、職場でも家庭でも「自分という人間は果たして本当に必要な存在なのだろうか」と満たされない思いを抱いています。
そして、その精神的に腰の引けた毎日の中で、気持ちは傾いたにしろ自制して大事には至らなかった「不倫未遂」の相手の下着を妻に発見されたり、息子のマ☆ファナ栽培の発覚により警察に呼び出されたり、と、マイケル・ダグラスにピッタリの「右往左往ぶり」を見せています。
父・カークの脳梗塞も息子・キャメロンの違法薬物逮捕も現実の世界であったこと。
負の事件をダイナミックに回して作品に生かしてしまうところに、私はマイケル・ダグラスのキモの座った男っぷりを感じます。
しかし、やはり、マイケル・ダグラスの真骨頂は、中流以上の安定した生活を送る中年が「困る」という役どころ。
今作品では、私の好みで「これぞ、マイケル・ダグラス!」と手を打ってしまうピッタリのキャタクターが見られます。
そしてダグラス3世代を並べてみるとDNAの脅威を感じずにいられません。そっくりです。
輪郭が一番シャープなのはカーク・ダグラスですが何と言っても目を引くのは三人の顎(笑)。
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