"ANVIL: The Story of ANVIL"をDVDで観ました。
感想は、
映画万歳! ロック万歳! 人間万歳!
でございます。若いヤツも、かつて若かったヤツも、観たらガンガン引き込まれて「everlastingな青春」に拍手喝采を送るでしょう。
特に!、ミッキー・ローク主演の"The Wrestler"を観て感動したヤツはイチコロだわ(笑)。
私がこの映画を観たキッカケは我が愛読誌、kamiproの企画、プロレスラー、ザ・グレート・サスケとAnvilのメンバーの対談記事です。
"The Wrestler"をとことん褒めちぎり、「ランディは俺だ!」とのめり込んで作中のミックー・ローク/ランディと同じようなコスチュームを新調し、作中のランディと同じようにスーパーでのアルバイトもしたサスケが"ANVIL: The Story of Anvil"を観て、またまたタダゴトじゃなく感動し、「この映画はヘビーメタル版The Wrestlerだ!」と超・的確な表現で絶賛し、熱意かなって対談の運びとなったkamiproの記事が私がこの映画を観ようと思ったキッカケです。
「やりたいことやってるだけじゃ食えない/養えない」というジレンマを感じたことがない人間なんて数千、数万人に一人だと思います。だったら、この映画を観て落涙するであろう人間も相当数、存在するということ。
今作品はANVILというヘビーメタル・バンドの華々しくない物語です。
ANVILは売れなくなって活動休止や解散をして活動再開や再結成をしたバンドではありません。
細々とながら、ず〜っと活動を続けている息の長いバンドです。
元Guns N' RosesのSlashの「これだけ長く続いてるバンドっつったら、The Rolling Stones, The WHO, and ANVILだけだろう」というコメントも出てきます。
この映画は「何故か売れなかったバンド」を追いかけたドキュメンタリーですが、まず、オープニングの切り口が既に"the big right hand"(強烈な右のパンチ)並みに強烈です。
1984年の夏の日本のSuper Rock Festivalというイベントのダイジェストでスタートするオープニングは、「Scorpions, Whitesnake, Bon Jovi, このイベントに参加したバンドはみんな、この後、売れまくった。
except Anvil(アンヴィル以外は)」
そこまで言うか、おい!と誰もが思う(笑)凄いオープニングです。
私はこのイベントはMusic Lifeという日本の洋楽雑誌の特集記事で憶えているのですが、マイケル・シェンカー・グループの出番が(ヴォーカルが)相当にヒドかったらしく、「ここまで、否定的な言語を全く使わずに、どれだけヒドかったかを分からせる文章」を書くに至ったライターの苦悩がビンビンに伝わってきたのを強烈に憶えています。
この映画のオープニングで実際にマイケル・シェンカー・グループは映るのですが「なかったもの」として扱われています。
ロックやってるだけじゃ食えないから50歳を過ぎてもアルバイトを続け、やりたいことを続ける姿も人間力を感じますが、人生が思い通りに行かないストレス、フラストレーションは当然あります。
そして、どうにもうまく行かない時の、結成メンバーの14歳の時からの親友二人のタダゴトじゃない大喧嘩のシーンはマジで訴えかけてきます。
あれほど剥き出しの感情をぶつけ合って怒鳴り合って仲直りが出来るって、やっぱ人間は凄いよ。

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