前編で書いた通り、岩井俊二監督が自らの代表作と認める2001年公開の「リリイ・シュシュのすべて」で14歳の市原隼人と、撮影期間中15才だったと思われる蒼井優の二人は銀幕デビューを果たしました。
「俳優のデビュー作、その7」の後編は「何をやらかしても誰にでも必ず許されてしまうような笑顔」がトレードマークの蒼井優です。
私が蒼井優という人材を初めて見たのはテレビドラマの「タイガー&ドラゴン」です。
友人から「主役の若いヤクザの喋り方とキャラがおめさんにそっくりだから見てみ」とDVDボックスを渡されて観たのですが、実のところ、蒼井優だけでなしに、長瀬智也、岡田准一、塚本高史、さらに阿部サダヲと古田新太、と全員、初めて見ました(笑)。
そして、こういっちゃ何だが今じゃ全員、大ファンだね、俺は(笑)。
蒼井優は現在、NHKの「龍馬伝」に出演していますが、ありがたいことにテレビより映画中心の役者です。
そして、出演映画のほとんど、15本中12本の80%を主演してキャリアを築いている市原隼人と違い、蒼井優は主演、準主役、助演、カメオ、声優、と何でもござれです。
よって出演本数も多く、ショートフィルムを除いて、劇場公開が始まったばかりの「FLOWERS -フラワーズ-」を入れて実に31本。
現在24歳、9年弱のキャリアで31本という数字は圧倒的売れっ子ぶりの証明以外のナニモノでもありません。
31本中、私が観たことがあるのは16本。どれもこれも蒼井優という個性の存在は強烈に印象に残っています。
蒼井優は「細い」女性ですが「クワイエットルームへようこそ」と「百万円と苦虫女」の二本は特に細い印象が残っています。
Wikiで読んで滅茶苦茶、驚いたのですが、「クワイエットルームへようこそ」では女性専用の精神病院に入院している摂食障害の患者を演じるために役作りで7キロも減量(!)したのだそうです。
デビュー作の「リリイ・シュシュのすべて」は、中学生のドロドロとした思春期をいじめ、暴力、さらにレイプと援助交際まで絡めて描いた「キツい」作品です。
蒼井優は市原隼人のクラスメートで、ともにいじめられる側の絆を感じている存在です。
小学生の時にいじめられていた反動で中学校で不良少年達の頂点に君臨するボスに蒼井優は中年相手の援助交際を強要されピンハネされています。
その仕事の往復に付き添うのが市原隼人。
こんなことが、この世の中にあっていいものか、と観ている者が怒り悲しむ不条理の渦中で、それでも笑顔を見せる切なすぎる少女を演じたのが蒼井優という逸材の銀幕デビューです。

たしんさん、私も同じです。
最初に蒼井優を観たのは、「タイガー・アンド・ドラゴン」でした。
彼女は、いつもすっぴんに近いようなメイクですよね。
もしかして、本当にすっぴんなのでしょうか?
だから、「フラガール」で、舞台でフラを踊る彼女が、きつめのメイクをしているのをみて、違和感と言うか、なんだか痛々しさを感じてしまいました。
投稿情報: オーハ | 2010/06/14 17:22
オーハさん、フラガールのラストは確かに違和感はあったにせよ舞台化粧ですから、まあしょうがなしとしましょうよ(笑)。
あの映画の公開前に福島の常磐ハワイアン・センターに家族で行ったのですが館内の一画がスチールのギャラリーのようになってました。
地元の親戚に、「いわき(市)の人間は蒼井優と豊川悦司に足、向けて寝らんねえな」と言ってやりました(笑)。
私は蒼井優の「フラガール」での福島弁も、「ニライカナイからの手紙」での沖縄弁も凄く良かったと思います。
アイルランド訛りの英語や、テキサス訛りの英語や、釜山訛りのハングル語などもこなしてしまいそうな気がします。
投稿情報: たしん | 2010/06/14 19:06