その昔、プロレスというのは、いわゆる「馬場のトコ、猪木のトコ、ラッシャーのトコ」、もっと後になると「ストロングスタイル、王道、U系、デスマッチ、ルチャ」、黎明期には「力道山、吉村」、という塩梅で「成人男子が職業としてやるプロレス」、そして女子プロ、で説明しきれるジャンルでした。
しかし、この「男のプロレス」と「女子プロレス」以外にプロレスというのはサブカルチャーの底辺のかなり局地的な場所で色々なジャンルが存在しています。
小人プロレス、学生プロレス、お笑いプロレス、障害者プロレス、ニューハーフ・プロレス。
小人プロレスというのは在りし日の全日本女子プロレスの前座を盛り上げる一級品のタッグマッチ芸でしたがメンバーの他界により最後の一人になった時、試合が成立しなくなってしまったので終焉を迎えました。
私は高校一年の時にたった一度だけ観に行った女子プロの興行で小人プロレスのハンパじゃない高度な芸と楽しさを目撃し驚きタジロギました。
学生プロレスというのは大学生がやるアマチュアのプロレスです。プロレスという言葉は「プロのレス」のはずなのに、「アマのレス」の他に「アマのプロレス」が存在するという人を食った言語体系がプロレスの奥深さと言えましょう。
かつて橋本真也がIWGPヘビー級王者として新日を牽引していた頃、「中学や高校の部活でプロレス部というものが出来るくらいに頑張って広めて行きたい」と言っていましたが、この「プロレス部」の大学生版が学プロです。
最近ではメジャー新日本のエース、棚橋弘至を筆頭に学プロ出身のプロレスラーは数多く存在します。
お笑いプロレスというのは西口プロレスに代表される、お笑い芸人が中心となって闘いを見せることよりも本物のプロレスラーの物真似やネタで観客を笑わせることに主眼を置いたプロレス。
長州小力やアントニオ小猪木などの一流どころの試合は、コアなプロレス・ファンにはたまらない爆笑ネタで楽しめます。
障害者プロレスというのはその名の通り、障害者がやるプロレスです。
設立当初はリングはなく、通常はステージ・プロレスで行われていました。体育館や公会堂のステージ上にマットを敷き、客席一方向に向けて試合を見せるのがステージ・プロレス。
現在は小ぶりながらも立派なリングで試合を行っています。
これは単純に、障害があろうともプロレスをやりたい、という熱い夢が現(うつつ)になったジャンルで、試合は障害者同士の試合の他に、屈強な健常者が障害者を一方的にボコボコにする試合すらあります。
とにかく印象的なのは、やってる本人達は熱い想いでやりたいことをやっているのだけれど、障害者保護団体からイベントの開催自体にクレームがつくのだということ。
私は個人的に「陽ノ道」という聾唖者の選手の真剣な目と手話による言葉、
「試合に出て、勝っても、負けても、善戦しても、観客の皆さんの声援は一切、俺に届きません。
そのことを想像して下さい」
という文を読んだ時、「続けさしてやろうや」と思いました。
本人達が熱く望み、脚光を浴びることを喜んで、親族達も頑張っている姿を見て喜べるのならば、障害者プロレスの関係者にとって、保護団体からのクレームは、保護する対象におとなしく可哀想な存在としてのイメージを保ってもらうための横槍/大きなお世話に思えるのではないでしょうか。
DOGLEGSという障害者プロレス団体の新人選手公募の必須応募条件は、20歳以上であることと身体障害者であること、それのみです。
ニューハーフ・プロレスというのもプロレスラーになりたいニューハーフ達の夢が現(うつつ)になったジャンルで、ターザン後藤が「男と女のいいところを引き出した、男にも女にも出来ないプロレス」を目指して指導しています。
そして、またひとつの新たなプロレスのジャンル。
それはズバリ、「USTREAMプロレス」。言い換えればインターネットテレビ・プロレス。試合そのものは女子プロで新団体名は「19時女子プロレス」。
会場に観客を入れるという「興行」をせず観客不在のスタジオでの試合を毎週火・木・金に夜7時から実況/解説とともにUSTREAMでライブ配信するのだそうです。30分番組で放送毎に一試合のみ。
日本にはプロレスの統一コミッションが存在しないのでメキシコのルチャリブレのようにライセンス発行のシステムもありません。よって誰でもプロレスラーを名乗ることが出来ます。たとえプロレスで食っていけなくても名乗ることは出来るのです。
プロレスラーとして認知されるかどうかは観る側の匙加減。
そして、これから先のさらなる新しいプロレスのジャンルとしては「政治家プロレス」なんてどうでしょう。
政党越境タッグやmasked politicianなど相当、盛り上がりそうだし、資金繰りに苦労しなさそうな雰囲気があります。
清志郎がタイマーズの「総理大臣」という歌で語りかけたように、
「衣装はそのままでいいぜ」

「政治家プロレス」よりも「教会プロレス」だね。
隠れプロレス・ファンのクリスチャンって、結構多いみたいだしね。
実際にアメリカでは「伝道プロレス」団体のPWA(Power Wrestling Alliance)ってのもあったしね。(現在は活動中止しているけど・・・)
今年のWWE殿堂入りセレモニーで、猪木さんと一緒に殿堂入りしたテッド・デビアスもプロレス・ミニストリーで福音を伝えているし。
オーハさん、ぜひ日本でもプロレス・ミニストリーをやりましょう。
その際には(自称)タイガーマスクを凱旋帰国させますよ。
投稿情報: 将軍KY尾尾尾 | 2010/06/28 16:51
慶應義塾大学プロレス研究会がお寺で学プロを開催したそうだ。
http://npn.co.jp/article/detail/18475440/
これはやはり教会でプロレスするしかないでしょ。
慶応が埼玉県越谷市で興行したなら、我々(誰?)は千葉県四街道市でやりますか?
投稿情報: 将軍KY尾尾尾 | 2010/08/14 21:56
尾尾尾さん、このコメントもスパムに入ってたぜ(笑)。
いいねえ。オーハさんの教会には「いかにも身体が資本」ていうカンジの男達や子供も多いので盛り上がるだろう。
成田空港から車で30分弱ぐれえじゃねえかな。
投稿情報: たしん | 2010/08/15 01:01
おっと、びっくり!
将軍のコメントを見落としていました。
いや、実は日本にも、総合格闘技をやっている牧師たちがいるのです。
牧師同士がリングの上でリアルファイトを繰り広げ、その後に、観客に福音を語るというイベントが開催され、あのお堅い「クリスチャン新聞」にも掲載されました。
関東圏なら、川口市に平田牧師がいます。ご覧あれ!
http://www.triad-soft.com/pogona/higashikawaguchi/gym/gym.htm
投稿情報: オーハ | 2010/08/16 17:19
うちの教会は、礼拝堂入ってすぐのところに、バラバ系のごついオジサンが、照明係兼バウンサーとして陣取っています。
自タイが礼拝に来たら、まず、このオジサンとの対決になるでしょう。
覚悟してお越しください!
投稿情報: オーハ | 2010/08/16 17:26
川口の平田牧師って、エンセン井上のダチじゃないですか。
ゴンカクで読みましたよ。
礼拝堂に入ってすぐに第一の相手がいて、一番奥のオーハさんに辿り着くまで何人もいるという"Game of Death"(死亡遊戯)だな、こりゃ(笑)。
投稿情報: たしん | 2010/08/16 17:41