昔ながらのプロレスのルールで、ある意味、プロレスらしさの象徴とでも言うべきものが「反則/リングアウト勝ちでは王座の移動なし」です。
要はタイトルマッチにおいて挑戦者が勝っても、勝ち方が反則勝ちかリングアウト勝ちだったら新チャンピオンになれない、ということ。
これはプロレスのタイトル戦におけるかなり重要なキーワードで、少年時代の私はこのルールのせいで何度、歯噛みしたか分かりません(笑)。
王者が負けそうになってわざと反則を繰り出すか場外からなかなかリング内に戻って来ない時などは「これで勝っても意味ねんだよ!」とハラハラしたものです。
このタイトル戦ルールの他に、日本では殆ど見受けられませんでしたがアメリカでは割と頻繁に行われた、王座の移動なし、のパターンがあります。
それは挑戦者が勝って目出たく新王者となりベルトを持ち帰った翌日、王座の管理本部が「試合中に(特に試合を決めた攻撃の最中に)反則があったので無効試合とし、王座の変動はチャラ」と言ってきてチャンピオンベルトの返還を命じるパターンです。
これは、王者がやってきて地元の英雄が挑戦する → 地元の英雄が新王者となって観客は喜んで帰路につく → 翌日、イチャモンがついて王座の移動が無効になったことが知らされる → 地元民達は怒り「次こそは」と燃える → 次回大会にまた行く、というビジネスモデルです。
日本では、このパターンはかつて藤波辰爾がリック・フレアーに挑戦して一日だけ新王者になった東京ドームでのNWA世界ヘビー級タイトルマッチしか思い浮かびませんが、アメリカではかなり頻繁に行われていたそうです。
G Spiritsというプロレス専門誌があります。即時性を求めるメディア謀体ではないので、かなりマニアックな記事に溢れており資料価値が高い専門誌です。
このG Spiritsのちょっと前のvol. 14に、「AWA概史・前編 バーン・ガニアの時代」という小泉悦次という人物の筆による記事が掲載されています。
この記事によると、前記した「クレームがついて後から王座移動が取り消し」というパターンはガニア時代のAWAに多かったそうで、かつてアメリカのあるマニアが、ニック・ボックウィンクルがこのパターンを何回やったことがあるか資料を元に調べたことがあるそうです。
そして50回を越えたところで、それ以上、数えるのを諦めたそうです(笑)。
さすがリック・フレアーと並ぶ稀代のダーティーチャンプ。

ニックの話、全て事実です(^-^;
このG Spiritsという雑誌、よく調べていますね。
この特集を拝見したいです。
ただしニック・ボックウインクルの実力は本物。
私は試合が面白くなくて嫌いだったジャンボ鶴田との
AWA戦で目から鱗が落ちました。
この本は私、目を通していませんが
ガニアの性格知ってますよね。。
油が乗り切っている鶴田と互角に勝負する
とっくに峠を過ぎたチャンピオン。。
あの細か過ぎるテクニックの応酬は今でも憶えています。
偏ったファンなので、スンマセン。
投稿情報: Kazu | 2010/05/17 04:02
まあ、プロが書いてる雑誌だからね。
俺はニック・ボックウィンクルは、木戸修といっしょで何故か髪型が崩れない、という印象が強いな(笑)。
投稿情報: たしん | 2010/05/17 06:02