京太郎が大会MVPの大活躍を見せた今年度のK-1開幕戦、先週土曜の横浜アリーナ大会で、齢37歳・現役続行のジェロム・レバンナが対峙したのは、弱冠24歳のタイロン・スポーンでした。
スポーンは日本での知名度はまだまだですが、16歳でのプロデビュー以降、8年間で通算88戦という脅威のキャリアを誇る、母国・オランダのスター選手です。
しかし、私はタイロン・スポーンに関して、70キロのMAXに落とすのはちょっと無理なライトヘビー級の印象を持っていたのでベストシェイプで120キロのスーパーヘビー級のジェロムとの対戦が発表された時、少なからず驚きました。
スポーンがヘビー級の辺りの試合をするようになって、ちょうど二年、経ち、昨年暮れのワールドGPグランド・ファイナルでのスーパーファイトではノンタイトル戦でヘビー級王者・京太郎にも判定勝ちを収めていますが、私としては何時の間に、そんなに上げてきたの?という思いです。
ライトヘビー級の印象さえ少し前に修正されたもので、元々の私の印象は73キロ前後のスーパーウェルター級からミドル級のあたりです。
スポーンのオランダでの試合レポートを初めて見た時は73キロの契約体重だった筈ですが、実のところ、6年前のシュートボクシング後楽園大会では71キロの契約体重、スーパーウェルター級でセミファイナルに登場しています。
対戦相手は2002年のK-1 MAX Japan tournamentベスト4の後藤龍二。
そして、何と、16歳でのプロデビューは63キロ級だったそうで、ここまで大幅に階級を上げてきた選手は世界広しといえども他にはいないでしょう。
16歳でのデビューの時は、身長からして今より相当、低かったと思われます。
現在の身長は188センチ。K-1では100キロ以下のヘビー級では十分やっていけるけど、無差別のワールドGPではギリギリのところです。
去年のワールドGPベスト8は、188センチのルスラン・カラエフ以外は全員が190センチ以上、特にベスト4は、
シュルト=212センチ/133キロ
バダ・ハリ=197センチ/106キロ
アリスター=195センチ/120キロ
ボンヤスキー=192センチ/108キロ
とスーパーヘビー級揃いで、かつてのK-1のボブ・サップやチェ・ホンマン全盛の頃の「モンスター路線」とは違い、バダ・ハリのスピードに代表される「動ける」か、アリスターの一発が象徴する「超・強打」の滅茶苦茶、ハイレベルなスパーヘビー級集団です。
スポーンの現在の体重は93キロ。ジェロムとの対格差は明確でしたが決してパワー負けはしていません。むしろ、ファースト・ラウンドでスポーンからダウンを獲って以降、失速したジェロムを無尽蔵のスタミナと野獣の獰猛さで追い込んでいました。
結果的にジェロムに逃げ切られるカタチで判定負けとなりましたが、1ラウンド開始早々、二発目の右のパンチで拳を骨折しながらセコンドの師匠、ホーストに「やれる。ストップしないでくれ」と続行を告げて鬼神の攻めを見せ続けた素材は末恐ろしいばかりです。
年内に、初対戦で勝っている京太郎のヘビー級王座への挑戦を希望。
さらに、惜敗したものの、ジェロムには通用することが証明されたので昨年度ベスト8ファイター・クラスをどう攻略するかも楽しみです。
メルヴィン・マヌーフにリーチが付いたと考えれば相当、イケるんじゃないでしょうか。

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