私は80年代の終わり頃、マイク・タイソンのタイトル戦を生中継で観る際に、いつも放送開始から試合開始までのかなり長い時間、煽り映像とともに映される会場の風景を見ながら、プロボクシングの世界戦は前座無しの一試合こっきりの興行なのだと思っていました。
放送開始から試合開始までの長い間、観衆の姿は映れど試合らしきものが行われている気配は全くないので無理からぬところだと思うのです。
しかし実際は2,3試合ほど前座戦があるのが通例で世界タイトルマッチの興行となれば前座も世界タイトルマッチであることが多いのです。
かつて辰吉丈一郎がラスベガスでタイトル防衛戦を行った時も、メジャーなアメリカ人チャンピオンのタイトルマッチ興行の第一試合でした。
実際のところ、日本でもアメリカでもボクシングの世界戦の中継で放送席が前座戦に触れることはまずないので、亀田兄弟や内藤大助などのタイトルマッチはワンマッチ興行で行われていると漠然と思っている人はかなり多いと思います。
去る3月27日に亀田興毅がタイトルを失った王座統一戦の生中継はまたしてもTBSがK-1 MAXとの抱き合わせ中継、「春の二大格闘技祭り」として放送しました。
前回の小判鮫番組の時は、亀田大毅対デンカオセーン・カウイチットの世界戦が先で、亀田人気のおこぼれで直後のDREAMの視聴率を稼ごうというコシャクな戦法でしたが、今回は亀田興毅対ポンサクレック・ウォンジョンカムのWBC世界フライ級王座統一戦がK-1 MAXの後でした。
さいたまスーパーアリーナのサブアリーナであるコミュニティーアリーナでのK-1 MAXの録画中継の合間合間に有明コロシアムからの生中継で試合前の亀田とポンサクレックの様子をレポートしてチャンネルを変えさせないコシャクな作戦です。
番組は夜7:00開始の三時間枠でした。K-1 MAXの分が終了して、亀田、ポンサクレックの控え室からの映像やら何やらがあって、やっと両選手入場となり最終的に試合開始のゴングが鳴ったのが夜9時過ぎです。
そしてフルラウンドの判定決着となり判定結果が読み上げられたのが9:52。
いくら土曜とはいえ日本という国の興行としてはかなり遅い終了時間です。地方から観に来た人の中には終了を待たずして帰りの最終電車に乗った人もいたかもしれません。
しかし問題なのはイベント終了時間が遅くなったということよりも、TBSの放送時間に合わせた亀田ーポンサクレック戦の前の長い長い休憩時間です。
この日の有明コロシアム興行には前座が2試合、用意されており、どちらも世界タイトルマッチです。
第一試合がWBC女子世界アトム級タイトルマッチ10回戦で、第2試合がWBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦。
7時の番組開始の時点で、有明コロシアムは亀田戦待ちの状態だったので、この2試合は何時頃、終わっていたのであろうか、と気になって調べてみました。
開場が3:30で前座試合開始が4:00となっています。
有明コロシアムのような大会場で開場から開始までが30分しかないというのはかなり異例です。
そして前座2試合は、10回戦と12回戦、ともに判定決着だったのですが、4時に本当に始まっていたのであれば遅くとも6時には第2試合の両選手退場まで全て終わっていた筈です。
ということは会場にいた人達はテレビ局の都合で亀田戦開始まで実に3時間以上、待たされたことになります!
もう、オリバー・ストーンの大長編、"NIXON"を一本、観れてしまうほどの長い待ち時間(笑)。
下手すると212分のdirector's cutすら観られる長い休憩だったかもしれません(笑)。
ちなみに特リンのお値段は消費税込み、105,000円。俺なら二度と行かないね(笑)。
TBSの迷走は今年も続くようです(笑)。

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