80年代というのは基本的に「カッコつけた時代」だったと私は思います。
「スカした時代」という言い方もできるでしょう。
バブル景気の羽振りのいい時代性もありますが、「努力」や「根性」や「必死さ」といったサブジェクトは何がしかのオブラートにくるまれて語られることが多かったと思います。
その時代性にドスを突きつけたのが我らがTHE BLUE HEARTS。
デザイナーズ・ブランド全盛で、10代の終わりの人間が着ている服のインナー、アウターから靴まで入れれば総額10万円も珍しくなかった時代、1987年初夏、日比谷野外音楽堂でやったメジャーデビュー・ライブでヒロトが着て出て来たのは中年のオッサンが下着で着る白い長袖シャツ(笑)。確か、インタビューで500円ぐらいだったと言ってたシロモノで、後にツアー中、勝手にゴミだと認定されて捨てられてしまったボロいシャツです。
それがとことんカッコよかった訳ですから時代の懐深くドスは刺さったということです。
そして、「人にやさしく」で「頑張れ!」と叫び、「君のため」で「好きです」と語りかけ、虚飾のないシンプル極まりない言葉の力で私のような全身全霊で生涯をかけて愛し続けるファンを生み出しました。
私はフィラデルフィアの大学時代、自分で英訳したブルーハーツの歌詞を大量にコピーして学内に貼りまくり、「また、新作が貼ってある」と構内で言われた伝道師のごとき熱狂的Crazy Japaneseです。
大学卒業寸前、卒業制作の学内個展の準備を全て整えて三泊五日で日本に帰ってきてSTICK OUT tour宇都宮公演を体感したのが1993年の本日4月23日。
いっしょに行ったのはサンディエゴのパスターマックもよく知っているOne of the craziest of the craziestカズ(笑)。
開演前、二人で二本ぐらいづつバナナを食って2時間連続ジャンプに備えたことを憶えています(笑)。
私は常々、ヒロトはロバート・デニーロと同じ眼をしていると思っているのですが、このビデオのヒロトはU字工事の益子卓郎にも似ていますね。
THE BLUE HEARTS: リンダリンダ

カズという男は本当にcraziest of the craziestであったことを私もここに宣誓します。
投稿情報: マック | 2010/04/23 14:56
まあ、あれだけ滅茶苦茶で、いわゆる「憎めない」キャラってのは、ある意味、天上の神からのギフトだね。
テネシー時代以降、お互いにテンションが高いから会う度に取っ組み合いのケンカしてたよ(笑)。
投稿情報: たしん | 2010/04/23 19:39