UFC111: St-Pierre vs. Hardyまで、ほんのわずかとなりました。
ライブPPVスタートは通常通り、アメリカ東海岸時間で土曜夜10時、日本では日曜の午前11時です。
今大会は2007年11月以来のニュージャージー大会で前回同様、ニューアークでの開催ですが、カードの豪華さは前回とは比べものになりません。
前回のメインは、当時としてはまだまだメインイベンターの格ではなかった二人、ラシャド・エヴァンス対マイケル・ビスピングで、二人とも初のメイン登場でした。
これはTUF(The Ultimate Fighter)シーズン2優勝者のラシャド対シーズン3優勝者のビスピングの無敗同士の対決として煽られていたのですが、いかんせん、本戦ナンバーシリーズのメインとしては弱すぎます。
私が柔術の道場のロッカールームで仲間達に「今度のニューアークのUFC、ホームページでメインがラシャド対ビスピングのまま、ずっと変わってないんだけど、まさか、この試合メインでイベントやる訳じゃねえよな」と言った時、みんな口々に、"I hope not"とか"No way!"と「そりゃねえだろ盛り上がり」を見せたものです。
スポーツ・ジャーナリストの三尾さんもクライアントの格闘技メディアに「これ、ホントに(取材に)行くんですか?」と確認してしまったそうです。
それほど、UFCの歴史屈指のカード的に弱い大会でした。
しかも、大会タイトルの"VALIDATION"はUFCスーパースターへの登竜門、TUF winnerをUFCのメインイベンターとしてvalidate(公認)する、という意味の他に、マイケル・ビスピングへのメッセージの意味合いが強かったと私は個人的に思っています。
というのはビスピングの前戦は地元イギリスでのマット・ハミル戦だったのですが、この試合はプロ格闘技の歴史上、確実にベスト10に入る「おかしな判定の試合」で、2-1のスプリットでビスピングが勝ちました。
私の柔術の師匠の黒帯ブラジル人は、"That's the most terrible call ever"と呆れ返っていましたが、私も含めて100人中95人は同意見でしょう。
よって、ビスピングのあの試合の判定がvalidだったかは、今回のラシャド戦の内容を持って決める、という意味で査定試合の意味を強く含んだvalidationでした。
結果的に今度は2-1スプリットでビスピングが敗れ、次戦からミドル級に階級を落とすことになりました。
この大会はとにかくUFCデビューで登場した郷野聡寛がタムデン・マックローリーに腕十字を極めて、Submission of the Nightに選出され、試合のギャラより遥かに高いボーナス(当時は$40,000ぐらい)を獲得した第一試合がハイライトでした。
それに比べて、今回のニューアーク大会は"Championship double-header"!
メインはウェルター級絶対王者、ジョルジュ・サンピエールの五度目の防衛戦、Dan "The Outlaw" Hardy戦。
ニューアークはハーディーの地元ロンドンから直通便で6時間の距離なので、ソールドアウト17,000人の中にはイギリス人応援団もかなりいることでしょう。
私はサンピエールも好きですが、ダン・ハーディーがかなり好きで、モヒカン、喋り方、タトゥー、ファッションまで含めて大ファンです。
ハーディーに限らず、私はイギリス人の"Oi!"や、"Oi, Oi!"が好きなのです(笑)。
去年の6月のドイツ大会では大会終了後にダン・ハーディーに直接、声をかける機会に恵まれたので、
I love how you fight, how you talk, how you dress.
Don't change anything. Keep it up.
と激励しました。
実際のところ、冷静に考えてハーディーがサンピエールに勝つ可能性は5%以下です。
UFCのファン予想では現在、サンピエール89%対ハーディー11%と圧倒的な差がついています。ここまでの差がついたメインの勝敗予想を見るのは初めてかもしれません。
王座挑戦まで、あと一歩だったマイク・スウィックをKOで下して挑戦権をモノにしたハーディーが圧倒的不利と予想されるほどジョルジュ・サンピエールのパウンド・フォー・パウンドな牙城は高いということです。
ハーディーがサンピエールを攻略するとすれば左フックのクリーンヒット一点のみでしょう。
私はハーディーが得意の左フックを打つ時の「横タコチュー口」(甲本ヒロトやジョニー・ロットンら、パンクロッカーのトレードマーク)のファンでもあるので(笑)、大いに期待したい。
そしてダブル・メインイベント第一試合の扱いのセミはフランク・ミア対シェイン・カーウィンのヘビー級暫定王者決定戦。二人ともヘビー級リミット、ギリギリいっぱいの265パウンド(約120キロ)で計量パスの巨漢対決。
この暫定王座決定戦の後のブロック・レスナーかケイン・ヴェラスケスとの王座統一戦のマッチメイクを考えれば、ここは撲殺秒殺キング、カーウィンが無敗でベルトを巻く方が盛り上がります。なんつったって、キャリア11試合、オール1R・KO勝ちで、11試合の合計試合時間がたったの12分22秒という怪物です。
アンダーカードにはトッキーニョも登場します。
前回のルーシオ・リンハレス戦では目まぐるしい回転体の末の足関節で一本を極め、組み技競技経験者にとっては「素晴らしい」の一言のハイレベルな試合を見せてくれたのですが、あの組み技の攻防の魅力は広くは伝わってなかったようで、また今回もPPV前のアンダーカードです。
対戦相手は明らかに格下のTomasz Drwalなので明確な差をつけて一本で勝つ必要があります。
私が既に申し込んである$26.99のオンラインPPVストリーミングは、アメリカ時間の金曜までに決済を済ますと、アンダーカードも全て観られる優れモノなのでトッキーニョの試合もバッチリ観られます。
前回のトッキーニョの試合は、アンダーカード一試合のみ$1.99で当日、買って観ました。
今回の前日計量は体重計の塩梅か計る人の傾向か、一人一人の数字が出るまで、やたらと時間がかかりましたが、割と珍しく久しぶりに全員が一発パスでした。
トッキーニョは相変わらず計量パスの時点で天上の神に感謝の祈りを捧げました。

この1ヶ月間、フロリダ半島をグルグルしており、走行距離は1ヶ月で6000マイルを突破。本業は運転手?と勘違いするほどに運転ばかりしています。
前回のショボイNJ大会は行ったのに、今回の豪華な大会はパス。でも、来週水曜日のUFNだけはフロリダから1泊で駆けつけます。
ところで、今回の計量ですが、ローリー・マーカムは7ポンドオーバーの177ポンドっすよ。対戦相手のネイト・ディアズは試合に合意したけど、ライト級から変更したばかりのネイトにとって厳しい試合になるかもしれませんね。
投稿情報: みお | 2010/03/27 05:46
え?そうだったっけ?申し訳ない。
ネイト・ディアズってフィラデルフィアで長いこと、いっしょに働いてたヤツに体型がそっくりなんで、そいつのこと思い出してて、ちゃんと見てなかったようだ。
しかも、ネイトがウェルターに上げたってのも今、知ったよ。絶対的に不利じゃん。
それと、そういえば、去年の今頃だっけ、フロリダで孤独と闘いながらホテルのプールで牛タン、焼いて食ってたの(笑)。
来週のシャーロットは日本の格闘技メディアは絶対、外せないもんね。
俺はシャーロットというと、大仁田がチャボ・ゲレロからNWAインタ・ジュニアを穫った出世試合を思い出すんだけど、パスターマックにとっても元・お隣りで懐かしい土地だと思うよ。
投稿情報: たしん | 2010/03/27 06:03