日本代表・高倉健の数ある出演映画のうち、ほとんどの役柄は「現役ヤクザ」、「元ヤクザ」、「刑事」のいずれかですが、例外もあることはあります。
若い頃には殆どなかった、この例外の中で「炭坑夫」、「キックボクサー」、「流しの歌手」の3つを全部、やっている作品があります。
その名も「ごろつき」。
九州の斜陽の炭坑の町での貧乏暮らしから脱するべく、東京に出て来た健さんと弟分の幼馴染み、菅原文太は成り行きで流しの歌手になります。
そして、菅原文太のギターで健さんが唄う飲み屋でのツーショットが圧倒的に、粋で男臭い昭和濃縮絞り汁のような完成された豪華さです。
しかも、健さんがまず唄うのが何と!「網走番外地」!
そして、他の客の前で唄う次の曲が何と!「唐獅子牡丹」!
網走番外地と唐獅子牡丹を映画の中で健さん本人が唄っているのですよ、別人の役で。
私は何を隠そう、網走番外地も唐獅子牡丹も「男はつらいよ」同様、オープニングの主題歌は、いっしょに歌ってしまうタチなので、「こ、こ、こんな、お宝、ありがたや〜」と感動しました。
ちなみに、この映画には健さんのキックボクシングの試合シーンまであり、俯瞰シーンは差し替えの他の人が試合をしてますが、接近戦のアップでは健さんの「首相撲から膝」まで見られます。何たる、お宝(笑)。

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