UFC, StrikeForce, SRC, DREAMに続いてK-1 MAXも今年度初興行を先週土曜日に終えました。
あとは4月3日、横浜アリーナでのK-1 World GPシリーズの開幕戦をもってメジャーどころは出揃います。
さて、K-1 MAXの開幕戦、日本代表決定トーナメントの注目度というのは「魔裟斗なしで、これからやって行けんのか?」に尽きました。
ワンナイト・トーナメントに出場した8人の日本人選手全てに向けられたのは、とにもかくにも、この「査定の目」です。
しかも会場は魔裟斗抜きの会場としては大き過ぎる、さいたまコミュニティーアリーナ。
2002年の第一回大会から出場している、今ではベテランとなった知名度の高い小比類巻は急遽、欠場。
さらに世界大会でベスト4を経験している佐藤嘉洋と大会の目玉のスーパーファイトを闘う予定だった昨年度世界王者、ジョルジュ・ペトロシアンも負傷欠場。
要は「コケる要素満載」の大会でした。
しかし、異常に盛り上がった。
2002年、魔裟斗が新時代の扉を蹴り開けた第一回大会以来の大盛り上がりの大会となりました。
実際に、準々決勝から決勝までの計7試合のワンナイト・トーナメントで5試合もKOで決まったのは第一回大会以来です。
とにかく、8選手のモチベーションは尋常ではなく、ここまで闘争心の漲った大会は本当に稀です。
それぞれの「魔裟斗が引退したからMAXはもうダメだ、とは絶対に言わせない」という決意、プライドが闘いぶりに如実に現れていました。
私はこのトーナメントは当初、シュートボクシングから梅野孝明が参戦しなかった時点で、山本優弥と日菜太が決勝で当たるよう左右の山に分かれるのが理想だと思ったのですが、いきなり一回戦で当たってしまいました。
この二人が一回戦でやっちゃったら、とことん潰し合ってしまうので、どっちが勝っても決勝には行けないだろうと思っていたのですが壮絶な蹴り合いの末の判定決着を制した勝者・日菜太の準決勝での闘争心もハンパではありませんでした。
決勝を逆転のKO勝ちで飾り、K-1 MAX初の一日三試合オールKO勝ちで新王者となった長島☆自演乙☆雄一郎は、ただのイロモノではないことを証明し、逆転負けで準優勝となったMAXのヴァンダレイ・シウバ、中島弘貴は現在、弱冠21歳、恐ろしいばかりの可能性を放射しています。
下手をすれば今年いっぱいで消えて無くなる可能性すらあった魔裟斗引退後のK-1 MAXは現時点で考え得る最高のスタートを切ったと言えるでしょう。
我々、素人が見て、「とてもじゃないけど俺には絶対に出来ないな」と思うレベルの魂の殴り合いを今回ほど見せつけられると、まだまだ期待できます。
解説の魔裟斗の「上から目線」でない喋り方も、自分が引退したからには現役の連中にケチはつけるまい、という姿勢が表れており好感が持てます。
そして、ボクシング世界王者・名城信男の弟、大会最軽量で、減量無しで70キロ以下の名城裕司の試合中は、魔裟斗は「対格差があるので不利」を何度も強調していました。
これは主催者側、もっと言えば隣りに座っている解説の谷川貞治に対する「視聴率ばかり考えてないで競技としてキチンと整備された本物を目指してくれなきゃダメだぜ」という牽制の、チクリとしたメッセージだったと思います。
実際のところ、今まで、さんざっぱら叩かれてきてなお、前のめりに倒れて手足の踏ん張りが効かない(神経伝達が一時、滞っている状態の)日菜太にダウンカウントを取り続けていたり、1ダウン=2ポイント減点は常識中の常識であるにも関わらず1ダウンを喫した城戸対龍二の試合の判定で29-29をつけた白痴がいたり、K-1のレフェリングとジャッジングはまだまだ、あるべき姿になっていません。
身を削って練習して減量してレベルアップしている選手達のソフトは素晴らしいのだから、審判団も、もっと真剣に向上心を持って変わっていかないと選手達に申し訳が立たないでしょう。

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