「八千草薫」と「スッピンを晒す勇気と自信」のどちらのタイトルで行こうか迷いましたが、「八千草薫」にしました。
私にとって八千草薫というと1972年公開の「男はつらいよ 寅次郎夢枕」の寅さんの幼馴染み、1957年公開の「雪国」で岸恵子と取っ組み合いの大喧嘩をする若い娘、そしてテレビドラマ「前略おふくろ様」パート2の深川の老舗料亭の女将さん、の3つが強く印象に残っています。
Wikiの出演映画リストを見ると、映画出演二作目が1954年公開、三船敏郎先生が宮本武蔵を演じた三部作、その名も「宮本武蔵」になっており、そういえば「お通」を演じたのは若く美しい八千草薫であった、と思い出しました。当時、八千草薫は24歳。
あの美しいお通に想いのたけを打ち明けられながら添い遂げることを選ばぬ武蔵の苦しみたるや、いかほどのものか、と、フィラデルフィアのレンタル屋で借りた"Samurai Trilogy"を観ながら思ったものです。
80年代は可愛らしい中年の夫人、90年代以降は品のある可愛らしいお婆さんのイメージが強く、2000年以降は、2003年公開の「起こったことは全て正しい。はい、ハッピー。はい、終わり」という物凄いまとめ方で終わる(笑)「阿修羅のごとく」では夫の長きに渡る浮気を黙認して明るくふるまう健気なお婆さんを演じ、「交渉人 真下正義」、「しゃべれどもしゃべれども」、「しあわせのかおり」などでは気品に満ちたホッコリ笑顔のお婆さんを演じています。
そして、最新作である2009年公開の笑福亭鶴瓶、瑛太主演の「ディア・ドクター」では過疎地で一人暮らしのお婆さんを演じ、78歳のスッピン笑顔を披露しています。
私はいい歳ぶっこいて塗りまくってるお婆さん方には引いてしまうタチなので(笑)、八千草薫の勇気と自信とたおやかな美しさには心から拍手を送りたい。

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