かつてリングスを退団した成瀬昌由が新日本プロレスに初参戦した時、第一戦はいきなりIWGP Jr.ヘビー級王者、田中稔とのタイトル戦でした。
いわゆるU系の団体出身同士のタイトル戦として注目されましたが、試合の行方同様に注目されたのは、
「最強のB'zファンはどちらだ?」というところ。
というのは、成瀬はリングス時代、ずっとB'zの"Real Things Shake"という曲を入場テーマに使っており、常に口ずさみながら入って来る熱の入れようで大ファンぶりをアピールしていました。
田中も同様にB'zの熱きファンを自称し歴代で何曲もB’zの曲を入場テーマに使っていました。しかも、あろうことか成瀬参戦時には同じ曲を使っていたと思います。
この試合は成瀬が勝利し初挑戦初戴冠となりましたが、その後も両者はずっとB'zの曲で入場していたようです。
去年の六月にも、Krushに名称変更になる前の全日本キックボクシング連盟のメインイベントで「甲本ヒロト対決」がありました。
私がずっと応援している二人、石川直生と前田尚紀の、過去一勝一敗のライバル決着戦は、石川がザ・クロマニヨンズの「エイトビート」、前田がザ・ハイロウズの「教室」を背負って入場し、激しい打ち合いの末に5R判定ドローとなりました。
さて、プロレス、格闘技ともにマット界には物凄い数の長渕剛ファンが存在しますが、来たる1月24日のNJKF(ニュージャパン・キックボクシング連盟)のリングでは長渕に心酔する二人のファイターが、負けた方が長渕の曲を入場テーマに使用するのをやめなければならない「敗者入場テーマ曲剥奪試合」が行われます。
またの名を「俺だけの長渕争奪戦」。
これは、もともと、両者とも常々、「長渕を背負ってリングに向かうのは俺一人で十分」と互いを意識し合っており、対戦が決まるのと同時に両者が今回の特別ルール採用を連盟に直訴したのだそうです。
ルールにより、長渕のCDはもちろん全部、持っているし、それ以前に長渕以外のCDを買ったことが一度もないという岩井伸洋選手が負ければ、次戦から「一匹の侍」を入場テーマとして使えなくなります。
そして、心センチャイジム選手(大相撲で力士が四股名に親方から字をもらうように、ムエタイではジムの名前をリングネームに使うことが多いのです)が負ければ、長渕刮目のキッカケとなったテレビドラマ「ボディー・ガード」のテーマ曲、「ひまわり」を失うことになります。
二人のインタビューからは、「チャンピオン・ベルトが懸かるよりも遥かに気合いが入っているのではないだろうか」(笑)という不退転の燃えたぎる決意が伝わってきます。
私、ちょっと後楽園ホールまで目撃しに行きたくなってきました。

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