フィラデルフィアでは毎年春、
PHILADELPHIA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL
という、要は外国映画祭りが、市内の幾つもの箱を使って二週間ほど開催されます。
これは、私が一本も制作映画を観たことのないような国も含め、世界中の映画の「アメリカ初公開」に拘って集められた数十本が公開される、映画好きにとってはありがたい恒例行事なのですが、期間中、それなりの数を観ない限り、一本あたりの入場料が割高なので私は一度も参加したことがありません(笑)。
それに、このイベントで上映された面白そうな映画は、ほぼ確実にTLA Videoという、フィラデルフィア随一のインターナショナル・セクションを誇る店の、
"Films shown in PHILADELPHIA INTERNATIONAL FILM FESTIVAL"
というセクションに並べられるので「ちょいと待つか」という気分になるのです。
今年、この映画祭りで、天才・三谷幸喜の「ザ・マジックアワー」や、中居正広主演の「私は貝になりたい」などと共に日本代表の趣きで出品された中に「GSワンダーランド」という映画がありました。
GS全盛期の終盤に、あらゆるネタが出尽くした中で新しいグループを売り出したいレコード会社と、所属タレントがゼロになってしまった弱小プロダクションの社長の苦肉の策で登場する新人バンドの話しです。
私は、この映画を観るまで、グループサウンズというものが初期のビートルズをモチーフにしていることを知りませんでした。
"Twist And Shout"や"When I Saw Her Standing There"の頃の出で立ちを考えてみれば確かに納得できます。
私はこの映画がアメリカで上映される意味/意義/理由が今ひとつ分からなかったのですが、実際に観てみると単純明快です。
あくまでも私の個人的な意見ですが、この作品で、性別を偽り男装を続け大人気者となるGSバンドのメンバーを演じる栗山千明という人は、恐らく、日本人女優として一番、アメリカでウケるタイプです。
栗山千明出演作の邦画も「スクラップ・ヘブン」他、何本もアメリカで配給されていますが、何と言っても、タランティーノの"Kill Bill Vol. 1"の殺し屋女子高生がアメリカの映画ファンに与えたインパクトは生半可じゃありません(笑)。
何の予備知識もなく、フィラデルフィアで「GSワンダーランド」を観たアメリカ人の多くは、
"Oh! That killer school girl from Kill Bill!"と盛り上がったに違いありません。
そして、どんな映画かの下調べをして行った連中の多くは、"That killer school girl"目当てだったと思います(笑)。
私も、黒髪の美しさに比例する凄まじいばかりの目力、ニタリと笑った時の口元のおっかなさは、日本が世界に誇る、誰も真似できない個性だと思います。
タランティーノじゃなくとも、栗山千明という逸材を欲しがるアメリカの映画関係者は、これから先、引きも切らないことでしょう。

私が栗山千明を初めて見たのは、今から10年ほど前の「六番目の小夜子」でした。
確か、3チャンネルでやっていた連続ドラマなのですが、教育テレビらしからぬ、学園ホラーもの。
当時、7、8歳だった娘が大好きで、私にしがみつきながら、見ていたのを思い出します。
栗山千明は準主役だったのですが、その存在感は、主役を食っていましたね。
それ以来、テレビでちょくちょく見かけるようになったのですが、そのたびに、娘とふたりで「あっ! 小夜子が出ている!」と声を挙げたものでした。
投稿情報: オーハ | 2009/12/21 17:53
私の場合は子役時代の「死国」という映画のパッケージです。
お菊人形然とした着物姿の少女の目力にビビりました。
おっかなくて観てません。
これから先、何があろうとも茶髪にだけはしないでほしいです。
投稿情報: たしん | 2009/12/21 18:36