ファイターのデビュー戦第三回は昭和35年9月30日、台東体育館で同日デビューしたアントニオ猪木とジャイアント馬場。
昭和プロレスファンのバイブル「プロレス・スーパースター列伝」によれば、この日の二人のデビュー戦のマッチメイクにこそ、師匠・力道山の馬場、猪木への扱い/育て方の違いが如実に現れていると言えます。
力道山は、まず、プロ野球からプロレスに転向し、体格に恵まれた馬場には大らかに英才教育を施し、デビュー間もなく海外修行に出し、なんと新弟子達の中で、唯一、給料を与えていたというから驚きです。
とにかく馬場は力道山に寵愛された将来のスターでした。
一方、猪木に対しては、自分でブラジルから連れて帰ってきたにも関わらず、雑草として心身ともにシゴキ抜いて育てました。
力道山の他界まで猪木は出自を「日系ブラジル人で日本語は片言」と詐称することを強要されていたほどです。
そして同日のデビュー戦。
馬場の相手は、力道山の付き人として多忙を極め、ろくに練習も出来ない状況だった田中米太郎。
先輩相手に「股裂き/レッグ・スプリット」でギブアップ勝ちの白星デビュー。
対する猪木は若手の注目株としてメキメキと頭角を表していた大木金太郎に頭突きのメッタ打ちで血だるまにされ惨敗。
ここから先、馬場は連戦連勝のスター街道、猪木はひたすら伸びる雑草の道をそれぞれ行くこととなります。
もしも猪木が馬場と同様に大らかに育てられていたら、後の新団体旗揚げ、大物日本人対決、異種格闘技戦、ソ連人プロレスラー養成、東京ドーム進出、政界進出、北朝鮮興行などの常識外れな仕掛けの数々はなかったかもしれません。
なお、今から7、8年くらい前にテレビ東京だったと思いますが、「芸能界一のアントニオ猪木マニアを決定する選手権大会」という趣旨のクイズ特番がありました。
最終的に決勝での一騎打ちで春一番を下した水道橋博士が優勝したのですが、
猪木のデビュー戦の相手は?→大木金太郎
猪木の初白星の相手は?→田中米太郎
は、番組序盤のまだ問題がやさしいあたりで出題されました。
私は当然、即答・正解でした。

そうなんですか~。
力道山は、馬場と猪木、それぞれの特性を生かして育てられたということ?
すごいなぁ…。
猪木さんにも会ったことがあります。
もうずいぶん前ですが、地元の議員を応援しにきたときでした。
握手してもらったのですが、すっごく大きい手!に驚いたと同時に
大きな顔にもびっくりした記憶があります(^-^)
それにしても、たしんさま・・・いろんなこと知ってますね~!
「○○マニア選手権」(映画とか格闘技とか?)があったら
出てみると楽しいのでは(^m^)
投稿情報: 夢子 | 2009/12/20 18:02
夢子さん、私は死ぬまでに猪木の張り手を食らってみたいと思っています。
中学校の卒業文集の「ぼくの夢、わたしの夢」という一文には、
「猪木の延髄切りを食らって失神したい」と書きました。
割と知られていないことですが、頂上決戦として対戦が望まれながら実現をみることはなかった馬場ー猪木戦は二人の若手時代に実に17回、実現しており、馬場の全勝です。
ナントカ・マニア選手権の類いは「早押し」が駄目だと思います、私の場合。
それに、出題のセンスがなってない、と駄目出しする可能性が大アリです(笑)。
投稿情報: たしん | 2009/12/20 22:41
有名な話ですね。
あの17回以降、対戦した事あったのかな?
駄目出しなら、たしんさん程ではないのですが私もやりそうです(^-^;
夢子さん、たしんさんの記憶力はスゴイのですよ!
ところで猪木とシングルで戦わせてみたかったレスラーを挙げるとすると誰ですか?
私は断然、ニック・ボックウインクルです(^-^;
タッグでは一度戦ってるハズですけどシングルが見てみたかった・・。
投稿情報: Kazu | 2009/12/21 03:38
Kazuさんはニック・ボックウィンクル、好きな。
俺はそうですね。・・・
パッと思いついたのは、寄る年波とともに裸締めを切り札にしたという意味で仲間であるバーン・ガニア。
キラー猪木を見たい、という意味で輪島大士。
新日とWWFが蜜月の時期にNWAのトップだったハーリー・レイス。
基本的に猪木と向かい合った時の両者の佇まいを思い浮かべると、絵的にサマになるのは、猪木より背が高く腹が出過ぎてないタイプなんだわ。
例えば、ハンセン、ホーガン、ローランド・ボック、キラー・カーン、坂口の類い。
そうねえ、俺はどっちかってえと、馬場よりジャンボとのシングルを見たかったかな。
それと、藤原が防波堤となって結局、実現しなかった前田戦があるじゃねえか!
投稿情報: たしん | 2009/12/21 03:59