去る25日の日曜日、TBSの深夜枠で放送された地上波のDREAM 12を見て、またぞろ嫌な気分になったことがあります。
番組オープニングでの、今時の首筋が痒くなる新語、「オフィシャル・サポーター」的な立場の佐藤隆太と女子一名が挨拶するシーンです。
今回のDREAMは初めてリングではなしにケージを採用し、しかもケージと支柱が、UFCと、その他すべてのケージファイトのプロモーションの「黒」と違い、白で統一された「ホワイト・ケージ」の大会なので、まずは番組冒頭で紹介されました。
そして、ケージの中で喋っている二人が靴を履いています。
何故だ?
そこは土足で踏み入っていい場所じゃあ、ないよ。
佐藤隆太だったら、個人レベルで、その辺はわきまえていると思われるので、私の予想ではスタッフに、靴を履いたままで入ってはマズいのではないかと確認したと思います。
それでも履いている。関係者がOKを出したのだろうか?
OKを出したとは言わずとも誰も注意をしなかったということでしょう。
私は元々、高田や猪木の重鎮にしろ、次回大会出場予定選手の紹介にしろ、すべからく土足でリングに上がるのが不思議でなりません。
アメリカなら、まだ分かる。アメリカを代表する二大格闘スポーツ、ボクシングとレスリングは共にシューズ着用の競技ですから、一般的に神聖なる闘いの場に「土足で踏み入る」というコンセプトがありません。
これは文化土壌の違いだから、しょうがない。
それでも柔道や柔術の鍛錬の場に身を置くアメリカ人は、その辺の神聖さを理解しているし、衛生面で気を使うのは当たり前です。
フィラデルフィアのTeam Maxerciseは会員が多く設備も新しく充実しているので、"Maxercise In-House Tournament"と名打った大会を年に三回ぐらい開催します。
その際に、キッズ・トーナメントを含め、観戦に訪れた、親、兄弟、友人、その他が、悪気なくマットの上に靴のまま、入ってしまう時があります。一般の練習の見学者でもいます。
私は、こういう時は、「分かってないのだから、しょうがない」という気概で丁重に注意してあげます。
フランス人が、
「我々がフランスの誇りを持って作っているコニャック、ヘネシーを日本人は、あろうことか水割りなんぞで飲みやがるらしい。日本への輸出は止めたい!」
と思う気持ちは私には、よく分かります。なんと言ってもアメリカで19年間、和食の板前をやってましたから。
しかし、ヘネシーに誇りを持つフランス人も「分かってないのだから、しょうがない」という寛容性を持って注意/指導/教育してほしいと思います。
私が日本食に関して寛容な指導が出来ていたかというと、話しは別ですが。
マクササイズのマットに土足で上がってしまった人が、もし、日本人だと分かっていれば、間違いなく恫喝でしょう。
変に丁寧に注意してしまったら、ちょいと自己嫌悪に陥るでしょう(笑)。
あるいは、「分かってないのだから、しょうがない」と考えなければいけないほど、日本人に対しても優しくならなければいけなくなっちゃったのでしょうか(笑)。
そういえば、つい最近、日本男児の代表のような同学年の好漢、O君が何の疑いもなく、スリッパで我が家の座敷に入っていったわ(笑)。
とにかく、マットというのは裸で転げ回ったり擦りつけたりするところですから、出来る限り清潔に保たなければいけません。
「銀髪の吸血鬼」フレッド・ブラッシーは肝炎持ちの選手の血を吸って感染して腎臓ひとつ、とっぱらっちゃったし、「猛虎ハンター」小林邦昭だって、不衛生なマットのバイ菌が感染して現役引退はおろか社会生活の危機にすら晒されたことがあります。
昨今の新型インフルエンザの対策は、「あるかもしれない菌」の侵入を防ぐためにマスクをして、「ついたかもしれない菌」削除のために、うがいと手洗いをすることです。
しかし、考えてみ!
靴の裏に付着している可能性のあるものを!
あらゆる病原菌を保有している可能性のある人間と動物の、唾液、吐瀉物、血液、尿、糞、腐敗食物、ガソリン、煙草の吸い殻、エトセトラ・・・
マットに上がる前に靴裏消毒の処置/装置があるのであれば、それは素晴らしいことだけど、そんなもんを設置するよりも靴を脱いで敬意を示す方を俺は望むね。

O君です。
いや~、悪い、悪い。
座敷ではスリッパを脱ぐなんてこと、何も考えずに踏み込んでいたわ。「在米年月が長いっすから」という言い訳は通用しませんな。反省し、以後気をつけます。
投稿情報: マック | 2009/10/27 14:05
O君の場合、大学時代、寮のあらゆるところを裸足で歩き回ってたから、個性として許されちゃうでしょう。
当時のアメリカは裸足か靴下で寮の外まで出ちゃうヤツもいたし、靴を履いたままでベッドに寝転がるヤツなんてザラだったな。
投稿情報: たしん | 2009/10/27 14:23
土足といえば、「料理の鉄人」で、こんなシーンがあったのを覚えています。
(私の記憶が確かならば)イタリアンの鉄人に、アメリカの新進気鋭の若手シェフが挑戦した時のこと。
調理時間のタイムアップが知らされたとたん、このアメリカ人シェフ、なんと、調理助手の手助けを得て、今まで使っていたまな板の上に、土足の飛び乗ったのです。そして、両腕を突き上げ、なにやら叫んでいました。勝利を確信しての、パフォーマンスだったのでしょう。
コメントを求められた鉄人、激怒していました。「あんな奴、料理人じゃないよ! まな板の上に土足で上がるなんて、考えられない!」。
テレビを観ていた私が、「そのとおり! よく言った!」と、拍手を送ったのは言うまでもありません。
ありえないでしょ? まな板の上に土足ですよ、たしんさん!
アメリカの料理人にとっては、OKなんでしょうか?
投稿情報: オーハ | 2009/10/27 21:34
オーハさん、私はその番組は見ていませんが、フィラデルフィアの職場で話しを聞いた時に数百本の毛細血管を切りました。
そういう輩がやってる店が今も続いているとは考えにくい。
しかし、私はまな板の上に平気で、お金、鍵、灰皿、を置く日本人といっしょに働いたことがありますよ。一回り以上、年上だからタチが悪い。敬語なしで注意してたけど(笑)。
ところで鉄人・森本の、開店資金300万ドルといわれた"morimoto"は、我が柔術の学び舎、Team Maxerciseと目と鼻の先で、日本食業界の知り合いや、かつての同僚も何人か働いていました。
たまに森本さん本人が私の職場にお客さんとしてくることもありましたが、私が凄く感心したことがあります。
それは、Iron Chefの視聴者である他のお客さんが森本さんにサインをお願いした時のことですが、差し出された紙は私の職場の割り箸の包み紙です。
決して、いい気分ではなかった筈ですが、嫌な顔を見せずにサインしてあげました。
ちなみに日本のオリジナルの「料理の鉄人」のアメリカでの放送は、出演者の声は加賀丈史以外は、全て英語の吹き替えです。
加賀丈史だけ日本語のままで、英語の字幕がつきます(笑)。
私が初めて見た時は審査員の中に景山民夫がおり、プロレスチックな番組に彩りを加えていました。
景山の新生UWFに対する愛は本物でした。
投稿情報: たしん | 2009/10/27 22:26