以前、「映画の中のファイター」というテーマで一本、書きましたが、一人、付け足す必要があります。
大東文化大学ラグビー部主将という肩書きを引っさげパンクラス入団、日本人ヘビー級の輝かしい逸材としてデビュー戦で、いきなり、当時のキング・オブ・パンクラシストであるバス・ルッテンと対戦、背中にライオンのタトゥーを纏い、気後れすることなく打ち合って、KOで敗れたものの将来を嘱望された謙吾(当時:渡部謙吾)です。
私は高校時代、ラグビー部なので、大東文化大学主将となれば、無条件でのリスペクトが生じます。世界選抜メンバーだった阿修羅原にも大きなリスペクトの気持ちがあります。滑川康仁にも本当に頑張ってほしい。武田幸三もご苦労様でした。
私は謙吾にノリました。まず、ツラがいい。そして坊主頭。私は男の顔は造りに関わらず坊主なら男前、というタチです。
結果的に謙吾はデビュー当時、期待されたほどの実績を残すことは出来ずに去年、32歳の若さで引退しました。
これから先、格闘技界で謙吾の名前が残るのは現UFCライトヘビー級王者、リョート・マチダのデビュー戦の相手だった、というピンポイントでしょう。
しかし!
役者としてブッコ抜きの存在感をブッ放しているのをごく最近、知りました。
引退から約二年前の2006年公開、しかし実は2002年の撮影だった「ダメジン」という映画です。
謙吾は「ゲシル先輩」という奇っ怪な役名の、怒濤の奇人キャラを演じていますが、私の好みでは手放し万歳大拍手の素晴らしさです。
ゲシル先輩が登場するシーンは全てブッ飛んだハイエナジーに満ちています。しかも、当時、26歳。
私はゲシル先輩の「丸坊主頭に黒のガムテープを貼り付けたモヒカン」の真似すらしたくなったね(笑)。
Wikiによると2005年にも一本、出ているようですが、もっともっとガンガン出てほしい。日本でバカデカ図体キャラ(しかも逆三角形)の供給に答えられる人材は極めて少ないし、体のサイズとは別の銀幕登場に耐え得る存在感のある役者となれば更に狭められる訳ですから、謙吾の出番は、脇役の束縛期間だったら年に軽く五本は行けるハズ。
日本の映画制作者達よ、謙吾に刮目すべし!

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