アメリカのテレビ業界は、ありとあらゆるアイデアを絞り出してリアリティー・ショーを作り続けています。リアリティー・ショーなくしてアメリカのテレビは成立しません。
私が度々、紹介している"The Ultimate Fighter"も超人気リアリティー・ショーです。現在、UFCを運営しているZuffaという会社がUFCをSEGという会社から買収した後、メジャー化に向け、各州のスポーツ・コミッションへのMMA認可の働きかけで競技化を進めて行きましたが、累積赤字は億単位で膨らんでいきました。
しかし、それを吹っ飛ばす、UFC人気大爆発の起爆剤となったのが"The Ultimate Fighter"です。
この番組によって、コアな格闘技ファンから広がっていかなかったUFCが一般層に広く浸透するようになり、今年7月の一大記念大会、UFC 100のオクタゴンサイドのチケットが最高額20,000ドルのプレミアをつけるほどの巨大イベントに成長しました。
出演者が無人島でサバイバル生活を送る"Surviver"や、日本の「スター誕生」に近い"American Idol"などはクラシックな人気番組で、昨今はリアリティー・ショーの要素が強い映画や、リアリティー・ショーそのものを扱った映画も数多く存在します。
さて、アメリカにも日本同様、いじめ問題は存在しますが、若年層にターゲットを絞ったテレビ局の老舗、MTVが提示した一つの答えがリアリティー・ショー、
"Bully Beatdown" です。
これは、手短にまとめれば、「いじめっ子、お仕置き番組」です。
司会進行は現役トップMMAファイターのJason Mayhem Millerが、とことん明るく務めており、週代わりでお仕置きを行いますが、お仕置きをするのは現役MMAファイター達です。
そして、特筆すべきは「いじめっ子」にチャンス/エサを与えるところです。
番組の流れはこんなカンジです。
いじめの被害にあっている若者が番組にコンタクトを取る→番組が被害者と加害者を取材する→ジェイソンが10,000ドルのキャッシュを持って加害者を訪ね、「君のいじめの被害者が君に復讐したがっている。その仕返しとは君をケージの中で現役のMMAファイターと闘わせることだが、君の闘い方次第では君が最大10,000ドルを得るチャンスもある」→いじめっ子のお手並みをジムで拝見/撮影→被害者が仕置き人MMAファイターと対面し窮状を訴え、MMAファイターは加害者退治を約束→スタジオにケージを設置し客席に見物人を入れ、ケージサイドの観覧席にジェイソンと、いじめ被害者が陣取り、試合開始。
ルールは3分2ラウンドで、第一ラウンドはグラップリングのみで打撃なし、第二ラウンドはキックボクシング。
第一ラウンド開始の時点でいじめっ子は5,000ドルを手にしていることになっており、一回、タップするごとに1,000ドルが引かれ、その1,000ドルは被害者のものになります。3分間で五回のタップアウトがあれば、第一ラウンド分のいじめっ子の取り分は無し、被害者は5,000ドル獲得です。
第二ラウンドのキックボクシングでヘッドギア着用のいじめっ子がKOかTKOで負けた場合、第二ラウンドの5,000ドルは被害者のものになります。
もしも、第二ラウンドでいじめっ子が勝つか逃げ切るかした場合、第二ラウンド分の5,000ドルはいじめっ子のものになります。
今までのところ、とんでもなく打たれ強い、いじめっ子が一人だけ存在し、第一ラウンドをタップ0回で凌ぎ、第二ラウンドも耐え続けて、計10,000ドルを手にしました。
そして五人のMMAファイターが10,000ドルを被害者に献上しています。
この番組の仕置き人であるMMAファイター達が凄い! 特に物凄いのが3人!
2008年度DREAMライト級GP三位で、今月25日のDREAM 12では菊野克紀との対戦が決定している、エディ・アルバレス。
5年以上無敗で、Elite XC消滅の時点で現役ウェルター級王者、さらに11月7日のStrike Forceでは空位のミドル級王座の決定戦を番組ホストのジェイソン・メイへム・ミラーと闘う、ジェイク・シールズ。
元UFCヘビー級王者、アンドレイ・オーロフスキー。
オーロフスキーの餌食になったヤツは完璧に「タガの外れた」怖いもの知らずで、開始前の睨み合いでガンガン、挑発しました(笑)。キレキレにキレてくオーロフスキーの顔が滅茶苦茶、怖かったです。

番組を実際に見ていないため、深いところまでは言えませんが
MMAファイターのテクニックは我慢以前に、それなりにポイントを外すテクが無いと
数秒でツブされるのでは・・。
我慢した悪ガキには賞賛の言葉を贈りたいです。
ソイツ普通じゃねーぞ。
投稿情報: Kazu | 2009/10/11 23:21
とりあえず、一回、Youtubeで見てみ(笑)。
ちなみに放送第一回は確か、「ボクより体がデカくなって以来、ずっとボクをイジメてる弟」が成敗された筈。この助けを求めた兄の「親も大したことじゃないと思って何もしてくれないし」というコメントはマジで可哀想だった。
投稿情報: たしん | 2009/10/11 23:40