焼き肉、しゃぶしゃぶ、すき焼き、お好み焼き、の類いの「客が自分で調理する」外食メニューはアメリカには存在しません。韓国料理店のブルコギなども、大抵は、放っとくと店の人が調理を始めます。かつてフィラデルフィアの日本食レストランで働いていたアメリカ人の女の子の友人は、しゃぶしゃぶのオーダーが入ると面倒くさくて最悪、と言っていました。
要はアメリカの飲食産業においては、支払うお金には調理代金が含まれているのが当たり前、ということです。
さて、Sofia Coppolaの傑作、全編日本ロケの"Lost in Translation"の中で、主人公のBill MurrayとScarlett Johanssonが、しゃぶしゃぶを食べに行くシーンがあります。
というよりも、たまたま入ったお店が、しゃぶしゃぶ/すき焼きの系統の店だったと考えるべきでしょう。
まず、メニューの肉の皿の写真をためすがえす見比べた後にスカーレット・ジョハンソン演じるシャーロットが「全く違いが分からない」と言います。
そして、ビル・マーレイ演じるボブさんが極めてテキトーに「これ、二つ」とオーダーし、シャーロットが「何で、お金を払って自分でcookしなきゃなんないのよ」と続きます。
実際に二人が食べているシーンは記憶にありませんが、あの二人が自分達でやれば確実に火を通し過ぎていたでしょう(笑)。
あのシーンではボブさんのビール注文の際の日本風発音、Beeluが可愛らしかった(笑)。

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