一年に一度も映画館に足を運ばぬ人でも笹野高史という「いぶし銀俳優」の顔は絶対に知っていることでしょう。
逆に、映画館に行かずとも、テレビの地上波でかかることの多い、「男はつらいよ」シリーズや「釣りバカ日誌」シリーズで見ている人の方が多いかも知れません。「釣りバカ」の三國連太郎/スーさんの運転手さんです。
とにかく、出演依頼を断らない人だそうで、ほんの短時間の出演も多く、しかも常に主役を張っているタイプの俳優ではないので、おのずと出演本数が甚大になります。
Wikiに出ている出演映画作品一覧中、私が今までに観たことがあるのは実に53本でした。この数字を上回るのは恐らく渥美清先生と賠償千恵子だけだと思います。
最近では、「武士の一分」(2006)と「おくりびと」(2008)の素晴らしき存在感が高い評価を得て、私も目茶苦茶、感動しました。
他では、私が好きなのは、
「男はつらいよ:寅次郎心の旅路」(1989)で、ドンチャン騒ぎする電車の車掌さん、
「男はつらいよ:ぼくの伯父さん」(1989)で、満男に迫る同性愛のバイカー、
「美味しんぼ」(1996)の、これ以上のキャスティングは考えられない富井副部長、
「寝ずの番」(2005)の、独身で通したけどモテたこともある噺家、
「ハッピーフライト」(2008)の、飛行機恐怖症の乗客、などですが、
あと一本、基本的には他の出演作と同じタイプのキャラクターなれど、上司の陰口を叩いた同僚に掴みかかるという、毛色の違うアクションの見られる「犯人に告ぐ」(2007)でも、いぶし銀の輝きを発しています。
Wikiによれば、齢42にして17歳年下の女性と結婚し4人の息子をもうけたそうで、昨年、還暦の年の「釣りバカ日誌」で、スーさんにマムシやニンニク・ドリンクの話しを披露した後の台詞、「おかげさまで夫婦円満でございます」に重みが出ます(笑)。

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