以前、「打率十割」というタイトルで取り上げた天才、三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」をやっとDVDで観ることが出来ました。依然として打率十割です。
イタリアのロベルト・ベニーニが好んで作る「勘違いのすれ違いが生むズレの面白さ」を基盤としたストーリーですが、ロベルト・ベニーニ作品や、"The Man Who Knew Too Much"のパロディーでBill Murray主演の "The Man Who Knew Too Little"のパターンと少し違い、「ザ・マジックアワー」には勘違いする二組を繋ぐ、真相を知る数名が存在しており、その中心人物の妻夫木聡の軽さと、あたふたぶりが物語を引っ張っています。そして、妻夫木聡の仕掛けに食いついて疑わない佐藤浩市が、おもしろい、おもしろい!
ワンシーン、撮り終わるごとにラッシュを見て自分で笑い転げていたのではないか、という弾けっぷりです。
劇中劇をこれだけ分かりやすく書き上げて、恐らくは「自分も出してほしい」と言ってきた多くの役者を特別出演でガシガシと全員、突っ込んで一本の映画にまとめちゃうんだから、キング・オブ・コメディー、三谷幸喜はタダモノじゃない日本の宝です。
前に三谷監督のことを紹介した時も人間の健康にとって笑いはとてつもなく大切だ、と書きましたが、ホントにホント。
良質のコメディーはバランスのとれた食事や適度な運動と同様、健康な生活に必要不可欠です。
デラ富樫に笑え!

私は、家内と一緒に劇場で観ました。
腹が痛くなるほど笑い転げ、家内が、
「あなたの笑い声がいちばん大きくて、恥ずかしかったわ」と
クレームをつけられたほどです。
私の特に好きなのが、たしんさんがタイトルにも引用した、
佐藤浩市がボスに紹介されるシーン。
デスクにどかりと腰を下ろし、「俺が・・・デラ富樫だ」。
そして、おもむろにペーパーナイフを取り上げると、
狂気の殺し屋を演じながら、なめ回す・・・。
しかも、妻夫木がカットをかけるたびに、同じ台詞、
同じ演技を繰り返す。
(ナイフのなめ方を少しずつ変えているのが、
役者としてのこだわりなんでしょうね)
あっけに取られた西田敏行の台詞も、爆笑。
「そんなに、それ(ペーパーナイフ)が好きかね?」。
エンドロールと共に、セットが出来上がるようすを
流したのも、とってもグッドでしたね。
投稿情報: オーハ | 2009/08/20 17:15
三谷幸喜監督の映画は、超絶な面白さと共にNorman Rockwellの作品のような、人間への果てしないやさしさが感じられます。
映画館、その他でのリアクションは私も同じようなものです。
映画館、ライブ、プロレス/格闘技会場の盛り上がりのノリって、日米で抜本的に違いますよ。
アメリカで客の大半を黒人が占めるような箱、ないしは作品だと、いちいち客席から「あいの手」が入りますもの。
投稿情報: たしん | 2009/08/20 17:31