ヤクザ映画なら分かる。
主演の侠客、その兄貴、舎弟、ないしは薄幸のヒロイン、ないしは明るくて気だてのいい娘、ないしは真面目で頑固な職人のオヤジ、その他、、、の類いの登場人物が理不尽な酷い目に合う。我々、観る側はヤクザ映画の基盤は復讐譚であると認識しているから、我々が好意を寄せる登場人物が酷い目にあう場面を歯噛みしながら咀嚼しつつ、待ちに待った主役の報復/クライマックスにおける歓喜の大喝采に向け、エネルギーを溜め込みます。
しかし! ヤクザ物じゃない場合、絶え間なく撃ち込まれる理不尽さへのムカつきのストッパーが用意されていないので、私などは単純に怒って観るのを止めたくなります。
特に、
"Anger Management"
「それでもボクはやってない」
「苦虫女と百万円」
この三本。
とにかく、全部、途中で観るのをやめたくなりました。頭に来てしょうがないからです。「てめえら、ふざけんじゃねんだよ!」連発で映画鑑賞を楽しむ心の余裕など木っ端微塵に消え去りました。
他にも、この手のノン・ヤクザ系過剰ムカつき物はあったと思いますが、この三本こそが真っ先に思い浮かびます。
単純な話し、作り手の罠にハマっている訳ですが、罠にハメたからには最後に超絶なカタルシスを用意しといてくれ、と言いたいのです。しかし、もやもやと残尿感が残るエンディングも多い。
この手の脳内出血誘致物を観たあとには、ドパン!ドパパン!と壮快な "The Blues Brothers"みたいなのでドーパミンの手綱を切ってやりたい。

コメント